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東京・大人の桜デートにおすすめな花見スポット5選!2019年版

今年も東京に桜のシーズンが近づいてきました。都内には郊外へ足を延さずとも気軽に楽しめる桜スポットが豊富にあります。その中からホテルの庭園やライトアップが圧巻な夜桜スポットなど「大人がデートするのにふさわしい」桜の名所を厳選。早々とスタートしている桜イベントもご紹介します

藤丸 由華

執筆者:藤丸 由華

東京ガイド

大人のお花見デートにぴったりな桜の名所は? 2019年の開花予想

今年も桜の便りが待ち遠しい季節が近づいてきました。日本気象協会によると2019年は全国的に春の訪れが早い予想で、桜の開花は平年並みか少し早い模様。東京は3月20日あたりに開花するのではと言われています。
アークヒルズの桜並木

東京ではコンクリートジャングルの中にも美しい桜が!(アークヒルズ)

桜の名所はもちろん、オフィスビルの谷間や高級ホテルの庭園、人気複合施設の並木道などなど様々なスタイルでお花見を楽しめる東京。その中から「大人がデートするのにふさわしい」桜スポットを厳選してみました。夜桜ライトアップ情報も標準木遥か前からスタートしている桜のイベントもご紹介します。わざわざお花見の時間を取らなくても、ショッピングの合間や移動の途中に楽しめる都会の桜スポット、必見です!
 

忙しい大人は千鳥ヶ淵で花“チラ”見

千鳥ヶ淵緑道

『千鳥ヶ淵緑道』からお堀を望む。周辺には沢山の桜スポットがあるので、東京観光の隙間時間にちらっと花見、できます!

皇居の西側一帯はお花見スポットの宝庫。お堀の水面に向かって桜がせり出すように咲き誇る約700メートルの遊歩道『千鳥ヶ淵緑道』や、約330本のソメイヨシノが園内を彩る『北の丸公園』。毎年場所取りに必死な新入社員の姿が印象的な『千鳥ヶ淵公園』、そして気象庁が桜の開花宣言をする際の基準木など約400本の桜がある『靖国神社』などが、全て歩いて行ける範囲に集中しています。

これらお花見スポット周辺には東京メトロの九段下、半蔵門、麹町、竹橋、市ヶ谷など、地下鉄の駅が数多くあるのでアクセスも抜群。お花見の時間をわざわざ作れない、でも春の気分を少しでも味わいたい……という二人には、「地下鉄降りて“ちらっ”と花見」が可能なのです。

例えば東京メトロ半蔵門線の半蔵門駅で降りて皇居方面へ2~3分歩くと皇居の半蔵門にぶつかりますが、このあたりから右方面、左方面と見渡すだけでもお堀を縁取る素晴らしい春景色を楽しめます。時間と体力がある方は一周約5キロの「花見マラソン」もオススメ。桜だけでなく、菜の花などにも出会えますよ。
 
ライトアップされた千鳥ヶ淵

ライトアップされた千鳥ヶ淵

また例年4月上旬ぐらいまで、日没から夜10時頃には千鳥ヶ淵緑道、千鳥ヶ淵公園、外濠公園周辺などで夜桜のライトアップが行われます。

<DATA>
■千鳥ヶ淵緑道
住所:千代田区九段南2丁目から3番町先 
アクセス:東京メトロ『九段下』『半蔵門』駅より徒歩5分

■北の丸公園
住所:千代田区北の丸公園1-1
アクセス:東京メトロ『九段下』『竹橋』駅より徒歩5分

■千鳥ヶ淵公園
住所:千代田区麹町1-2、一番町2
アクセス:東京メトロ『半蔵門』駅より徒歩3分

靖国神社
住所:千代田区九段北3-1-1
開門時間:6:00~18:00(3月~10月)
アクセス:東京メトロ『九段下』駅より徒歩5分
 

ホテルニューオータニで絵になる桜を愛でる

ニューオータニ日本庭園

『ホテルニューオータニ』の日本庭園。ロビィ階の『ガーデンラウンジ』から優雅に眺められます

千代田区紀尾井町にある『ホテルニューオータニ』は、敷地内も外も桜づくし。皇居周辺の桜の名所にも近く、最寄り駅のJR四ツ谷駅からホテルへ通じる上智大学脇のソフィア通りも桜並木になっていて、行きも帰りもお花見気分を盛り上げてくれます。

ホテルニューオータニの敷地は元々加藤清正の屋敷や、井伊直弼を輩出した井伊家の屋敷があった場所。一万坪という広大な日本庭園には、加藤清正時代から受け継がれている石灯籠や樹木がそのまま残っています。その日本庭園には現在ソメイヨシノや八重桜など約20種類60本の桜が植えられていて、開花時期をずらしながら長い期間私たちの目を楽しませてくれます。

とにかく広大な庭園のため、どこから見るのが良いか、ホテルを知り尽くしている広報担当者に伺ってみたところ、ホテルの中央部に位置するティーラウンジ『ガーデンラウンジ』(ガーデンタワー ロビィ階)から見る桜がオススメとのこと。朝食ブッフェからカクテルタイムまで一日中人で賑わう200席のラウンジは、窓一面に1万坪の日本庭園のパノラマビューが広がっていて、太鼓橋の向こうに咲き誇るソメイヨシノを、絵を見るようにのんびり眺めることができます。昼、バラエティ豊かな料理とスイーツを楽しめる人気の「サンドウィッチ&スイーツビュッフェ」もこの時期は春バージョンに。優雅なお花見をしたい二人にぴったりのロケーションです。

また日本庭園は桜の時期17:45~24:00までライトアップ。東京タワーやレインボーブリッジ、歌舞伎座などを手がけた照明デザイナー・石井幹子さん監修の「ひかりのおもてなし」の下、桜を楽しめます。

<DATA>
ホテルニューオータニ 『ガーデンラウンジ』
住所:東京都千代田区紀尾井町4-1 ガーデンタワー ロビィ階
TEL:03-5226-0246
営業時間:7:00~22:00
アクセス:東京メトロ『赤坂見附』『永田町』駅より徒歩3分
JR、東京メトロ『四ツ谷』駅より徒歩8分
 

東京ミッドタウンでロマンチック桜ランチ

六本木の総合複合施設『東京ミッドタウン』には、建物を縁取るように桜が植えられていて、旧防衛庁時代から受け継がれた約45本を含む150本の桜が全長約200メートルに渡って美しい花を咲かせます。
インスタレーション

2018年は桜のつぼみとスパークリングワインの弾ける泡をイメージした演出


毎年3月中旬から4月中旬頃までは、夜桜ライトアップや桜にちなんだメニューなどが楽しめる「MIDTOWN BLOSSOM(ミッドタウン・ブロッサム)」が開催。六本木の春の一大イベントとして多くの人を集めます。2019年は3月15日(金)~4月14日(日)。桜のライトアップは17:00~23:00で、桜の開花前はピンク色のライトで一足先に夜桜気分を演出し、開花中は白色のライトで幻想的な夜桜を華やかに盛り上げます。
 
特別席・CHANDONの特製スイート

2018年に好評だったドーム型のテント席・シャンドン スイートが今年も登場!

2019年も前年に引き続きミッドタウン内のラグジュアリーホテル、ザ・リッツ・カールトン東京監修のメニューとCHANDONのスパークリングワインを楽しめる屋外ラウンジ「CHANDON Blossom Lounge」がオープン。ランチタイムからディナータイムまで、副総料理長がこのラウンジのために考案したメニューと、ロゼ色のスパークリングワインやホットカクテルなどを味わえます。
 
ミッドタウン『ガーデンテラス』

『東京ミッドタウン』の桜。右手に見える建物が『ガーデンテラス』です

またミッドタウンの敷地内には様々な建物がありますが、メインショッピングエリアとなっている建物・ガレリアの一角の『ガーデンテラス』がお花見にオススメ。ガーデンテラスには地下1階から地上4階まで、和食、フレンチ、イタリアン、インド料理など様々なタイプのレストランが入っていて、その多くにテラス席があります。春風そよぐ暖かい光の下で、桜を愛でながらいただくランチは最高。開花したばかりの時期も良いのですが、散り始めは桜の花びらが風に乗って舞うなか食事を楽しめるので、ロマンチックなランチを楽しみたい二人にオススメです。

<DATA>
東京ミッドタウン
住所:東京都港区赤坂9-7-1
TEL:03-3475-3100(東京ミッドタウンコールセンター)
アクセス:都営地下鉄大江戸線『六本木』駅直結
東京メトロ日比谷線『六本木』駅より地下通路で直結

CHANDON Blossom Lounge
期間:2019年3月15日(金)~4月14日(日)※荒天中止
営業時間:12:00~20:00(金、土、桜満開時は~21:00)
場所:ミッドタウン・ガーデン さくら通り沿いエリア
 

目黒川沿いでオシャレ花見

目黒川

オシャレさんが集うお花見スポット『目黒川』。ついついショッピングも楽しんでしまう誘惑の多いエリアです

東急田園都市線の池尻大橋駅、東急東横線の中目黒駅、そしてJR目黒駅近くを結ぶように流れる目黒川沿いには、3.8キロメートルにわたって約830本のソメイヨシノが植えられていて、都内有数の桜の名所となっています。
 
目黒川の夜の表情

目黒川の夜の表情

元々目黒川周辺にはカフェやインテリアショップ、ファッションや雑貨を扱う店が多く、スタイルにこだわる人達が集うエリア。それだけに“お花見”といっても他の名所とちょっと違い、カフェの店先ではワインをグラス売りしていたり、レストランの前でシェフがこだわりのソーセージを焼いていたりと、全体的にオシャレな雰囲気漂うお花見スポットとなっています。夕方からはライトアップも行われ、ぼんぼりが灯るなか夜桜を愛でながらワインを楽しむなんていうのも目黒川ならではのお楽しみです。

また沢山の人が訪れる桜の時期にあわせて、ショップなどではセールなどを開催しているところも。オシャレなコト・モノが大好きなカップルには最高のお花見スポットといえるでしょう。
 

アークヒルズの夜桜

アークヒルズの夜桜

眼下に広がる『アークヒルズ』の夜桜

オフィス街の桜として毎年東京のビジネスマンを喜ばせているのが、赤坂・アークヒルズを囲むように咲き誇る全長1000メートルの桜並木。約220本の桜の木はビルの間から注ぐ日差しによって、ある木は細くてノッポ、別の木は太くて逞しい、と都会らしい姿の桜となっています。またサウスタワーからアークヒルズに続くブリッジは、足元に桜並木を見下ろせる隠れたお花見スポット。桜といえば見上げるのが普通なのでここからの風景はとても貴重です。

アークヒルズの桜がよりいっそう魅力に見えるのは夜。都会らしい紺色の夜空を埋め尽くすように、ピンク色のアーチを描く桜の木々。神秘的で、大人のお花見と言うにふさわしい雰囲気が流れます。アークヒルズの中には『ANAインターコンチネンタルホテル東京』が入っていて、三ツ星シェフ、ピエール・ガニェールプロデュースのフレンチや、庭園が美しい日本料理の『雲海』、ハンバーガーが人気の『ザ・ステーキハウス』など7つのレストランと4つのバーラウンジがあるので、大人の桜デートの締めもバッチリ決められますよ。

<DATA>
アークヒルズ
住所:東京都港区赤坂1-12-32
アクセス:東京メトロ『六本木一丁目』駅より徒歩2分
 

桜の開花が待ちきれないあなたへ
“日本一早いお花見”「FLOWERS BY NAKED 2019-東京・日本橋-」

東京・日本橋の日本橋三井ホールでは1月末から“日本一早いお花見”イベント、「FLOWERS BY NAKED 2019-東京・日本橋-」がスタート。
 
NAKEDはアーティスト・村松亮太郎さんが中心となっているクリエイティブカンパニーで、プロジェクションマッピングをはじめとする様々な技術やアート、演出を組み合わせて、東京タワーや、京都・二条城、大阪・あべのハルカス、名古屋テレビ塔などなど、日本中、そして海外でも光を使った空間の総合演出を手がけています。そんなNAKEDが桜の物語に入っていくかのような空間を作り上げた体験型アートイベント・FLOWERSは日本橋でもう4回目の開催。すっかりお馴染みのイベントです。
 
春の小径

足跡で桜が舞い上がる「春の小径」

会場に足を踏み入れると桜・桜・桜! 桜が満開どころか、桜がてんこ盛り!! 上を歩くと、自分の足の下の桜の花びらが舞い上がるアートや、人が近づくと一面の菜の花が光り輝く回廊など、「これどうなってるの??」と大人がワクワクする12の作品がお目見えしています。
 
『富嶽三十六景』の世界に誘い込まれる巨大屏風アート

お馴染みの『富嶽三十六景』の世界に誘い込まれる巨大屏風アート

特に注目は今回のイベントのシンボル的存在「大桜彩」という空間。壁に映し出されるプロジェクションマッピングの桜、本物の生の桜、アートの桜などで会場が桜色に埋め尽くされています。圧巻なのは横幅およそ8メートルの巨大屏風に、葛飾北斎の浮世絵の代表作『富嶽三十六景』とコラボした作品が映し出されるアート。原画を精密にデータ化することで今まで見えなかった細かい陰影などを浮かび上がらせ、その細かい部分を遠近法を駆使して映像で再現しています。葛飾北斎の描いた富士山を360度、近くから・遠くから撮影したような映像が映し出されて、見ているほうは見慣れた富嶽三十六景の中に招き入れられたかのよう。スピード感もあって、さらに桜も印象的に咲き誇り・舞い散り、お馴染みのあの浮世絵がまったく違う世界に見えてくる……この映像には圧倒されました。
 
早くも花粉症でむずむずしている方にも屋内で楽しめるお花見イベント、おすすめです。
 
<DATA>
「FLOWERS BY NAKED 2019 東京・日本橋」
住所:東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町1・5階 日本橋三井ホール
アクセス:東京メトロ『三越前』駅直結
期間:2019年1月29日(火)~3月3日(日)まで、
入場料:大人 平日1600円/土日祝日2000円 子ども(小中学生)全日1000円


一言で「大人のデート」といっても、希望するシチュエーション・ロケーションはカップルそれぞれ。是非お好みの桜スポットを見つけて、大人のお花見楽しんで下さいね!

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