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世界が注目!日本の家具 マルニ編(2ページ目)

「世界が注目!日本の家具」第2弾として、ジャスパー・モリソン氏とコラボレーションしたマルニ木工の椅子をご紹介します。イギリス・ロンドンの「Designs of the Year 2012」にもノミネート!

執筆者:鈴木 理恵子

軽快で優しい椅子 

世界が注目 日本の家具

Photography: Yoneo Kawabe
シンプルで軽やかなデザインのLightwood チェア。バーチ材の他、力強いオーク材や赤や黒といった塗色、座面の仕上げもいろいろ選べる。価格は39,000円~(画像:マルニ木工)

一見、北欧家具のような印象の木の温もりが伝わってくる優しいデザインの椅子が、『Lightwood チェア』。細いラインと優しい曲線が美しい。余計なものをそぎ落とした簡潔なデザインで、日常のシーンにすんなりと溶け込みそうですね。

気配りが使いやすい 

飾りのない超シンプルなこの椅子の魅力は使う人への優しさ。この椅子を持ってみると驚かされるのがその軽さです。椅子の重さは約2.5kgで片手でも軽々と持ち上げることができます。座るときに椅子を引く、掃除の時に移動するといった、日常の動作が楽に行えます。

世界が注目 日本の家具

計算された背板の丸み。無垢材を曲げることに加え、手に馴染む緻密な削り加工には高度なテクニックが必要だそう(画像:マルニ木工)

バーチの無垢材の背板は、座姿勢の背中のカーブに合うように緩やかなに曲げ加工が施されています。また、この椅子にはエッジらしいところが見あたりません。手や体が触れたときにもあたりが柔らかくなるよう、丁寧にエッジが丸く削られていて、表情だけでなく、使う人に優しい家具になっています。

 

妥協しないものつくり 

世界が注目 日本の家具

金属のビス跡を埋め木で処理して。細部にわたる心配りが美しいデザインを生む(画像:マルニ木工)

細かい部分にも妥協を許さず仕上げるのが日本のものつくり力。木材の継ぎ目もほんのわずかな狂いもなくぴったりと合わるのはもちろん、ビス留めの跡も、埋め木処理がされていて、留めた後がわからないくらいにきれいになっています。

こういった細やかな気配りや緻密な仕事が、美しいデザインにつながるのでしょう。

 


次ページでは、実際に使われている実例をご覧ください。
世界初のTHE MONOCLE CAFE (モノクル カフェ)>>
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