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犬の用語集【は行】覚えておくと役に立つかも?

犬に関する用語には、毛や耳・体に関するものや状態を表すものなど、わりとよく使われるものからより専門的なものまで、特殊なものがたくさんあります。今回は、その中から【は行】の用語をご紹介します。犬との生活の中で、覚えておくと役に立つこともあるでしょう。

大塚 良重

執筆者:大塚 良重

犬ガイド

犬の用語集【は行】覚えておくと役に立つかも? 

前から見ても横から見てもフラットに見える頭部をフラット・スカルと言う。


犬の用語の中には体の部分や状態を示すものがたくさんありますが、それとは別に、犬の骨格や体の構成についてもある程度知っておくということは健康管理の面でも役に立つと思います。
   

犬に関する用語1. 頭部

鉢(はち)
日本犬で使われる言葉で、頭蓋の意味。
バンピィ・スカル(Bumpy Skull)
目の上、おでこの部分に凸凹がある頭部。
鼻梁(びりょう)/ノーズ・ブリッジ(Nose Bridge)
ストップから鼻先までの鼻筋。
ファロー(Furrow)/額溝(がくこう)
おでこ部分からストップにかけて走る縦溝のこと。
フィル・イン(Fill In)
目の下のあたりが骨ばっていて、骨格がはっきりわかるような顔つきのこと。
フォクシー(Foxy)
鼻先が尖ってマズルも短めなキツネのような顔つき。
フラット・スカル(Flat Skull)
エアデール・テリアに見られるような前から見ても横から見てもフラットな頭蓋。
フロッグ・フェイス(Frog Face)
上顎が下顎よりも前方に突き出た顔。下顎が後方に引き下がったように見える。
ペアシャープド・ヘッド(Pear Shaped Head)
ベドリントン・テリアのように洋梨の形に似た頭部。
頬張り(ほおばり)/チーキー(Cheeky)
頬の張り。頬骨が突出している、または頬部分がよく発達して膨らんだように見えるもの。
 

犬に関する用語2. 目

ハウ(Haw)
瞬膜のこと。
パール・アイ(Pearl Eye)/フィッシュ・アイ(Fish Eye)/ウォール・アイ(Wall Eye)/チャイナ・アイ(China Eye)
青白い明るいブルーの目色、またはブルーの斑がある目色のこと。
バルギング・アイ(Bulging Eye)
突出した目、出目。
 

犬に関する用語3. 耳

ハイ・セット・イア(High Set Ear)
耳の付け根位置が高いもの。
ハウンド・イア(Hound Ear)
ハウンド種によく見られるだらりと垂れ下がった耳。
バタフライ・イア(Butterfly Ear)
パピヨンに見られるような蝶の形に似た立ち耳。
バット・イア(Bat Ear)/コウモリ耳
フレンチ・ブルドッグに代表されるコウモリのつばさに似た立ち耳。
ブイ・シェイプド・イア(V Shaped Ear)
三角形型の耳。直立耳と垂れ耳とがある。
袋耳(ふくろみみ)
内耳の部分に深みがある耳。
プリック・イア(Prick Ear)
直立した耳のこと。自然のままに直立している耳と、断耳を施して立たせた耳とがある。
フレアリング・イア(Flaring Ear)
朝顔の形に似たような耳。
ベル・イア(Bell Ear)/丸耳(まるみみ)
ベルの形のように耳の先端が丸いもの。
ペンダント・イア(Pendant Ear)
ダックスフンドのようなぶらぶらと垂れている耳。
ボタン・イア(Button Ear)
根元は立っていて、途中から顔の前方へ向けて垂れている耳。折れる位置によって耳の先端が目の上あたりにくるものと、頬に沿うように垂れるものとがある。たとえば、フォックス・テリアやパグなど。
 

犬に関する用語4. 鼻

バタフライ・ノーズ(Butterfly Nose)/ツー・トン・ノーズ(Two Ton Nose)/斑鼻(はんび)
黒い鼻に肉色の斑、または肉色の鼻に黒い斑のあるまだら模様の鼻。
鼻鏡(びきょう/はなかがみ)
鼻の頭のこと。
フレッシュ・ノーズ(Fresh Nose)/ダッドレイ・ノーズ(Dudley Nose)/赤鼻(あかはな)
色素の薄い肉色をした鼻。
 

犬に関する用語5. 口吻

バイト(Bite)
歯の噛み合わせのこと。
箱口(はこぐち)
口吻部の幅が広く、角ばったように見える口。
鋏状咬合(きょうじょうこうごう/はさみじょうこうごう)/シザーズ・バイト(Scissors Bite)
上顎の切歯が下顎の切歯の前にぴったり重なる歯の噛み合わせのこと。ちょうど鋏の刃が重なるような感じからこう呼ばれる。
反対咬合(はんたいこうごう)/アンダー・ショット(Under Shot)/受け口(うけくち)
下顎が上顎より前方に突き出ている噛み合わせの状態を指す。たとえば、ブルドッグ。
ピッグ・ジョウ(Pig Jaw)
オーバー・ショットの中でもより目立ったもの。
ピンサーズ・バイト(Pincers Bite)/切端咬合(せったんこうごう)/レベル・バイト(Level Bite)/イーブン・バイト(Even Bite)
上顎と下顎の切歯の先端同士がかち合うように組み合わさる歯の噛み合わせ。
フルーズ(Flews)
ブラッドハウンドのような上唇が垂れ下がったもの。
 

犬に関する用語6. 首~胸~胴

ハイ・オン・タイプ(High-on Type)
胴が短くて脚が長い体つき。特にトイ・プードルで使われる言葉。
バック(Back)
背中のこと。
バック・ライン(Back Line)
背線。キ甲から尾の付け根まで背骨に沿ったラインのこと。
ビーフィー(Beefy)
筋肉が発達し過ぎたり、脂肪がつき過ぎた重たい感じの体つき。
フィドル・フロント(Fiddle Front)
前脚の肘が外側に開き、その分パスターンが内側に寄って、さらに足先は外側に向いてしまっているもの。
フラット・クループ(Flat Croup)
背線から水平になっている臀部。
フラット・サイデッド(Flat Sided)/フラット・サイド(Flat Side)/扁平肋(へんぺいろく)
犬を前から見た時、肋骨の張りがそれほどない扁平な胸部。
フランク(Flank)
脇腹のこと。
ブリスケット(Brisket)
胸の下部。
フロント(Front)
首、前脚、胸など体の前部分のこと。
ホイール・バック(Wheel Back)
背線が弧を描くようにアーチしたもの。たとえば、ブルドッグ。
ボッシー(Bossy)
肩の筋肉ががっしりと発達し過ぎている状態。
 

犬に関する用語7. 脚

ハインド・パスターン(Hind Pastern)
後脚のパスターン。
パスターン(Pastern)
手根関節から指骨までの間、つまり前脚においては中手骨、後脚においては中足骨の部分。後脚のパスターンはリア・パスターン(Rear Pastern)、ハインド・パスターン(Hind Pastern)、後繋(あとつなぎ)などと言う。
パテラ(Patellar)
膝蓋骨、または膝蓋骨脱臼のこと。
パッド(Pad)/肉球(にくきゅう)
足の裏および指の裏にある弾力性のある部分。衝撃などを吸収する役目をもっている。
バレル・ホック(Barrel Hock)
足先が体の内側に曲がってしまったことから、外側に張り出してしまった飛節。
飛節(ひせつ)/ホック(Hock)
後脚の下腿とパスターンとを繋ぐ関節部分のこと。犬を横から見た時、「く」の字型に飛び出た踵のように見える部分。
ヒップ・ジョイント(Hip Joint)
股関節のこと。
広踏肢勢(ひろぶみしせい)
通常より両脚の間に幅があり、開いてしまっている肢勢。
フォア・パスターン(Fore Pastern)
前脚のパスターン。
ヘア・フット(Hare Foot)/兎足(うさぎあし)
ウサギのように細長く、幅の狭い足。
 

犬に関する用語8. 尾

ハイ・セット(High Set)/ハイ・セット・テイル(High Set Tail)
尾の付け根の位置が高いもの。
ファン・テイル(Fan Tail)
ポメラニアンのように長毛でふさふさとした尾を背中に向かって上げ、それが扇状に開いたもの。
フォックス・ブラッシュ(Fox Brush)/ブラッシュ(Brush)
キツネの尾のようにふさふさと毛量が豊かなブラシ状の垂れ尾。たとえば、シェットランド・シープドッグやラフ・コリー。
フック・テイル(Hook Tail)
尾の先端がフックのように上に向かって曲がった尾。
フラッグポール・テイル(Flagpole Tail)/旗竿尾(はたざおお)
背線に対してほぼ直角に上げた長めの尾。
フラッグ・テイル(Flag Tail)/旗状尾(はたじょうお)
水平に保持した時、飾り毛が旗のように見える尾。ゴールデン・レトリーバーやイングリッシュ・セッターなど。
プルーム(Plume)/プルーム・テイル(Plume Tail)
尾にある羽根毛状の飾り毛のこと。また、その飾り毛がある尾。アイリッシュ・セッターやイングリッシュ・セッターなど。
ボブ・テイル(Bob Tail)
先天的に尾がない、またはごく短く断尾した尾。
 

犬に関する用語9. 歩き方

ハクニー歩様/ハクニー・アクション(Hackney Action)/ハイ・ステップ歩様(High Step)
ハクニーという馬種のように前脚を高く上げて歩く歩様。ミニチュア・ピンシャーなどはこの歩様が正常とされているが、エネルギーを浪費する歩き方でもある。
踏み込み(ふみこみ)
後脚の運びや着地の仕方などを表わす。「踏み込みがいい」「踏み込みが浅い・深い」といったような言い方をする。
ペース(Pace)
右側の前後の脚が地面から離れ、着地すると、次いで左側の前後の脚が上がり、着地する、というふうに片側の前後の脚がペアになって動く歩様。
 

犬に関する用語10. 被毛と毛色

灰粕色(はいかすいろ)
日本犬、特に紀州犬で使われる言葉で、地色に黒または銀色がかった黒の差し毛があるもの。
パイド(Pied)/パイボールド(Piebald)/パーティ・カラー(Parti Color)
白の地色で、ボディに1~2色のくっきりとした斑模様があるもの。たとえば、イングリッシュ・コッカー・スパニエルやフレンチ・ブルドッグ。
パイル(Pile)
密生したアンダー・コート(下毛)のこと。
ハウンド・カラー(Hound Color)/ハウンド・マーキング(Hound Marking)
ハウンド種に見られる白の地色に黒とタンの斑模様が頭部や胴、脚、尾などにあるもの。たとえば、ビーグルやバセット・ハウンドなど。
ハーシュ・コート(Harsh Coat)
針金のように硬くごわごわとした被毛。
波状毛(はじょうもう)/ウェーヴィ・コート(Wavy Coat)
波のように被毛がウェーヴしている被毛。フラットコーテッド・レトリーバーやエアデール・テリアなど。
鉢割れ(はちわれ)
ブレーズが鼻筋から目の間を通り、頭頂部で頭部を左右に分けているように見えるもの。
バッジャー(Badger)
アナグマ色と言われ、グレー、白、タンが入り混じっているもの。
バッジャー・グレー(Badger Gray)
バッジャーの中でもグレーが強いもの。
バッジャー・マーキング(Badger Marking)
アナグマの色に似た、グレー、白、タンが入り混じった斑模様のこと。シーリハム・テリアやグレート・ピレニーズなどに見られる。
パッチ(Patch)
不規則に点在する大きめの斑模様。
パーティ・カラー(Parti Color)/パイド(Pied)/パイボールド(Piebald)
白の地色で、ボディに1~2色のくっきりとした斑模様があるもの。たとえば、イングリッシュ・コッカー・スパニエルやフレンチ・ブルドッグ。
ハニー(Honey)
ラサ・アプソに見られるハチミツのような淡い赤黄褐色の毛色。
バフ(Buff)
アメリカン・コッカー・スパニエルに見られるような淡い藁のような毛色。黄褐色。
針金状毛(はりがねじょうもう)/ワイアー・コート(Wire Coat)/ワイアー・ヘアード(Wire Haired)
オーバー・コート(上毛)が針金のように硬く、粗い被毛。代表的なのはワイアー・フォックス・テリア。
ハルクイン(Harlequin)
グレート・デンに見られる白の地色に黒または青みがかったグレーの斑模様がある毛色。
ビアード(Beard)
口吻部に生えている髭のように見える毛。特に、下顎の毛を指すことが多い。
ピジョン・ブルー(Pigeon Blue)
鳩のような青みがかった灰色。スレート・ブルーという言い方もある。
ビスケット(Biscuit)
ごく薄いフォーン。フォーンと言うよりクリーム色に近い。たとえば、サモエド。
ピュース(Puce)
紫色がかった暗褐色。たとえば、アイリッシュ・ウォーター・スパニエル。
ビューティ・スポット(Beauty Spot)
頭頂の広いブレーズ部分にあるはっきりとした斑模様のこと。
表毛(ひょうもう)
オーバー・コート、上毛のこと。
ファロー(Fallow)
淡い黄色。薄いクリームやフォーン。たとえば、ブルドッグ。
フェザーリング(Feathering)/フリンジ(Fringe)
耳や脚、胴、尾などにある長い飾り毛のこと。
フォール(Fall)
スカイ・テリアやラサ・アプソに見られるような頭部から顔にかけて垂れた長い毛のこと。
フォーン(Fawn)
金色がかった毛色で、その濃淡、および淡いタンから濃い鹿赤までと色調の幅が広い。
筆毛(ふでげ)
足の指の間が長く伸びて筆のように見えるもの。狆でよく使われる。
ブラウン(Brown)
茶褐色、褐色の被毛。
ブラック・アンド・タン(Black and Tan)
黒い地色に目の上や口の両側、喉、胸、脚の下部などにタンの斑があるもの。たとえば、ドーベルマン・ピンシャー。
ブラック・マズル(Black Mazzle)
ジャーマン・シェパード・ドッグのように口吻部、または口吻から目のあたりにかけて黒い毛になっているもの。
フリル(Frill)
首から胸にかけてある毛量豊かな毛のこと。たとえば、シェットランド・シープドッグやラフ・コリー。
フリンジ(Fringe)/フェザーリング(Feathering)
耳や脚、胴、尾などにある長い飾り毛のこと。
ブリンドル(Brindle)
地色に別な色の毛が全体的に差したもの。また、その差し毛が虎模様をつくっているもの(タイガー・ブリンドル)。色の表現によってレッド・ブリンドル、シルバー・ブリンドルなどがある。
ブルー(Blue)
ヨークシャー・テリアの暗めなスティール・ブルーからケリー・ブルー・テリアのブルー・グレー、ベドリントン・テリアの薄めなブルーまで幅が広い。色の濃淡や表現によってダーク・ブルー、スモーク・ブルー、シルバー・ブルー、スレート・ブルー、ピジョン・ブルー、ライト・ブルーなどいろいろな呼び方がある。
ブルー・ベルトン(Blue Belton)
白い地色の中に青みがかったグレーの細かい斑模様が全身に広がっている毛色。
ブルー・マール(Blue Merle)
基本的に黒、グレー、ブルーで構成される大理石模様の被毛。代表的なのはシェットランド・シープドッグやオーストラリアン・シェパードなど。
ブルーム(Bloom)
艶があり、健全で美しく、最もいい状態の被毛のこと。
フレア(Flare)
ブレーズの中でも頭頂部にいくにしたがって幅が広くなっているもの。
ブレーズ(Blaze)
顔の中央部、鼻梁から目の間を抜け頭頂にかけて走る白い斑模様。たとえば、シェットランド・シープドッグやキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルなど。
ブレンハイム(Blenheim)
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルで使われる用語で、白の地色に茶系の斑模様があるものを指す。
ブロークン・コート(Broken Coat)/ブロークン・ヘアード(Broken Haired)
やや長めの硬く粗い被毛。たとえば、ジャック・ラッセル・テリア。
ブロンズ(Bronze)
ブロンズのような全体的にトーンが暗めの錆びたような感じの色合いで、毛先は赤みがかっている。
ペンシル・マーク(Pencil Mark)
トイ・マンチェスター・テリアで見られるような、脚下部のタンの部分にある黒い線、またはマーク。
ベルトン(Belton)
イングリッシュ・セッターに見られるような、白の地色の中に細かい斑模様が全身に広がっている毛色。斑模様の色によってオレンジ・ベルトン、レモン・ベルトン、ブルー・ベルトン、レバー・ベルトンなどの呼び方がある。
ボケ
はっきりとしない、くすんだようなぼんやりとした毛色。
ホール・カラー(Whole Color)/ソリッド・カラー(Solid Color)/セルフ・カラー(Self Color)/一枚毛(いちまいげ)
毛色が単色であるもの。
ホワイト(White)/白(しろ)/白毛(しろげ)
白い毛色。同じ白であっても純白のものや、クリームがかったもの、少しくすんだように見えるものなどがある。日本犬では耳や首、背中、腰、尻尾などに淡い色が出ることがあるが、これをよごれ白、または赤ボケと呼ぶ。
 

犬に関する用語11. グルーミング

パフ(Puff)
プードルのトリミングスタイルにおいて、脚下部などに残す丸く形どられた毛の塊のこと。
ピンク・スキン(Pink Skin)
ピンク色の皮膚。
ピン・ブラシ(Pin Brush)
ラバー・クッションにピンが植えられたブラシ。被毛のもつれをほぐしたり、汚れを取ったり、特に長毛種には必需品。
プラッキング(Plucking)
指や専用の用具(ストリッパーやプラッキング・ナイフなど)を使って毛を引き抜く作業のこと。テリア種のトリミングに用いられる。
ブラッシング(Brushing)
被毛にブラシをかけること。グルーミングの基本となるブラッシングは、単に汚れを取ったり、被毛のもつれをほぐしたりといったことだけではなく、体調の変化に早めに気づいてあげられる、犬とのコミュニケーションを築くツール、といった意味もある。
フル・コート(Full Coat)
長毛犬種において被毛をカットせずに長く伸ばしたままの状態。
ブレスレット(Bracelet)
プードルのトリミングスタイルにおいて、脚に残す刈り残す輪状の毛の塊のこと。
ブレンディング(Blending)
被毛を刈り込んだ部分と長い被毛との境を自然に見えるように梳き鋏などを使ってぼかすテクニック、作業のこと。
ベイジング(Bathing)
シャンプーをして汚れを取り、洗い流す作業。入浴させること。
ペット・クリップ(Pet Clip)
カットを必要とする犬種の場合、ドッグ・ショーに出陳するにはその犬種らしいカットスタイルが必要とされるが、そうでない場合にはその犬らしいカットスタイルを楽しむことができる。そういった一般的なカットスタイルをペット・クリップと言う。
ポンポン(Pompon)
プードルのトリミングスタイルにおいて尾の先端に残す丸い毛の塊のこと。
 

犬に関する用語12. トレーニングとドッグ・ショー

ハウス・トレーニング(House Training)
ベッドやクレート、サークルなど犬に自分の居場所を教えるトレーニング。本来は穴居動物である犬にとって、自分の“巣穴”に匹敵する居場所を確保してあげることは精神的にも落ち着かせることができる上、来客時などにも便利。
ハウリング(Howling)
遠吠え。
バーキング(Barking)
何かに警戒して吠えている時のような「ワンワン」という吠え声。
パック(Pack)
群れのこと。たとえば、複数頭で猟をする時、その群れをパックと言う。
ハーダー(Herder)
牧羊犬の別称。
ハード・マウス(Hard Mouth)
特にレトリーブが得意な鳥猟犬では獲物を運搬する際に傷つけないよう柔らかく咥える能力が要求とされ、それをソフト・マウスと言うが、ハード・マウスは反対に強く咥えて獲物を傷つけてしまうものを指す。
パピー・パーティ(Puppy Party)
子犬の社会化を目的とした活動、集い。子犬を連れた飼い主たちが集まり、互いの子犬同士を触れ合わせることで犬としてのルールを学ばせたり、人間やいろいろな物に慣れさせたり、いい刺激を与えることで主に子犬の心の成長を手助けするもの。近年、社会化の大切さが訴えられるにつれ、トレーニング・スクールや動物病院などでパピー・パーティを開くところが多くなっている。
ハンティング・ドッグ(Hunting Dog)
狩猟犬のこと。
バンドッグ(Bandog)
番犬や警備を目的に繁殖されてきた犬のこと。「繋がれた番犬」という意味があり、マスティフ系の犬はそれにあたる。
ハンドラー(Handler)
ドッグ・ショーや競技会などで犬を扱う(ハンドリングする)人のこと。競技会では「指導手」という言葉を使うこともある。
引き綱(ひきづな)
リードのこと。
ヒーラー(Heeler)
牧畜犬の別称。牧畜犬は牛など家畜の踵を咬んで誘導することからこう呼ばれる。
ヒール(Heel)
「ツイテ」に相当するトレーニング用語。
ヒール・フリー(Heel Free)
犬にリードをつけずに、「ツイテ」の状態で歩くこと。訓練競技会で言う脚側行進のこと。
ファイア・ハウス・ドッグ(Fire House Dog)
ダルメシアンのニックネーム。ダルメシアンは歴史的に馬車に併走または先導をして護衛犬として活躍していた歴史があり、アメリカにおいては消防車がまだ馬車であった時代、同じく先導役を務めていたことから、現在でも消防署のマスコットとして飼われていることがある。
フィールド・トライアル(Field Trial)
主に鳥猟犬において実猟に模した一定のルールの下、その能力を競い合う競技会、ドッグ・スポーツ。
服従訓練(ふくじゅうくんれん)
「スワレ」「フセ」「マテ」「ツイテ」「オイデ」などコマンドに対して犬が適切に行動するようトレーニングすること。飼い主がリーダーであるということを教え、かつ犬との絆を築く意味も含む。近年では「服従」という言葉に疑問を感じ、敢えて使わないドッグ・トレーナも増えてきている。
物品持来(ぶっぴんじらい)
投げたダンベルをコマンドにより犬に持って来させるという訓練競技会における試験科目の一つ。
フラッシュ(Flush)
鳥猟犬で使われる言葉で、ハンドラーのコマンドにより、隠れている獲物を追い出す行為を言う。
分離不安(ぶんりふあん)
飼い主と離れることで不安となり、落ち着きがなくなる、吠え続ける、物を壊す、粗相をする、体調を崩す、などの症状が出る状態を言う。
ベスト・イン・グループ(Best in Group)
ドッグ・ショーでは犬種がいくつかのグループに分けられているが、審査の結果、そのグループ中の最高位と認められた犬(オス・メス1頭ずつ)に与えられる賞。
ベスト・イン・ショー(Best in Show)
ドッグ・ショーにおいて、審査の結果最後まで残った犬、つまりそのショーの最高位と認められた犬に対して与えられる賞。
ベスト・オブ・ブリード(Best of Breed)
ドッグ・ショーにおいて、審査の結果、その犬種の中で最良であると認められた犬(オス・メス1頭ずつ)に対して与えられる賞。
ヘッド・カラー(Head Collar)
主に口吻部と後頭部にかける連結された二つの輪があり、それをつけることによって犬の頭部をコントロールし、引っ張り癖や飛びつき癖など困った行動を矯正するためのカラー。

ペット・シッター(Pet Sitter)
様々な事情でペットの世話ができない飼い主に代わって、散歩や食事などの世話を代行するサービス業。
ポイント(Point)
猟犬が獲物を見つけた時、体の動きを止め、その居場所を示すようなポーズを意味する。特に片方の前脚を上げて凝視する様が犬種名の由来にもなっているポインターが代表的。
ボディ・ランゲージ(Body Language)
犬は人間のような言語をもたいない分、表情や体の動きなどで互いに意思の疎通をはかっている。しつけをする際には、犬のボディ・ランゲージを少しでも理解しておくことは役に立つ。
ホールド・スチール(拘束静止法/こうそくせいしほう)
自分の脚の間に犬を座らせ、背後から包み込むようにして犬の動きをコントロールすることで落ち着きや人への信頼を深めるトレーニング方法。
 

犬に関する用語13. ブリーディング

ビッチ(Bitch)
メス犬のこと。
ヒート(Heat)/シーズン(Season)/エストラム(Estrum)
発情期のこと。エストラムは学術用語で、虻(ギリシャ語でエストラム)が活発に飛び回る様子が発情期の動物を連想させるところからきている。一般的にはシーズン、もしくはヒートという言葉が使われることが多い。
ピュア・ブレッド(Pure Bred)
純潔種のこと。
フォスター・マザー(Foster Mother)
実の母犬に代わって子犬の面倒をみる乳母犬のこと。また、保護された犬を一時的に預かって世話をする人(女性)のことをフォスター・マザーと言う場合もある。
ブラッド・ビッチ(Brood Bitch)
繁殖の基礎となる台メスのこと。
ブリーダー(Breeder)
繁殖をする人、繁殖者。
ブリーディング(Breeding)
繁殖のこと。
ブリード(Breed)
犬種のこと。
ぺディグリー(Pedigree)
血統書のこと。

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