ハイブリッドカー/ハイブリッドカー基礎知識

“エゴとエコ”を両立、フルハイブリッドな5シリーズ

“ハイブリッド大国・日本”でワールドプレビューを飾った、フルハイブリッドモデルのアクティブハイブリッド5。パフォーマンスを、燃費も犠牲にせず効率性を上げて達成するため直6ターボエンジン+モーターという“ダブルブースト”な仕掛けを採用。“エゴとエコ”を最大限に両立させた。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

伝家の宝刀、ついにハイブリッド化

BMWアクティブハイブリッド5

昨年の東京モーターショーで世界初披露された、5シリーズのフルハイブリッドモデル。ボディサイズは全長4899mm×全幅1860mm×全高1464mm


伝家の宝刀、直6エンジンがついにハイブリッド化……。BMWファンにとっては大いに気になるニュースのひとつだったに違いない。特に、アクティブハイブリッド5の世界初公開(ワールドプレミア)が東京モーターショーだったから、“ハイブリッド大国・日本”在住の「直6好きビーエム乗り」にとっては、感慨もひとしお、ではなかっただろうか。

BMWにとっては、市販3仕様めのハイブリッド車である。これまでは、V8エンジンにモーターを組み合わせたモデルのみだった。マイルドハイブリッドのアクティブハイブリッド7、そしてフルハイブリッド(EV走行可能)のアクティブハイブリッドX6、である。

アクティブハイブリッド5は、直噴直6ツインパワーターボエンジンに、モーター内蔵のZF製8ATを組み合わせ、トランクルーム奥に専用リチウムイオンバッテリーを積んだ、フルハイブリッド車だ。

同様のシステムが、今後、アクティブハイブリッド3にも積まれる。5シリーズの場合、おそらく、バッテリーを荷室内に搭載することは考慮されず(つまりはハイブリッドの本格的な計画が決まらない段階で)開発が進んだからだろう。新型レクサスGSのハイブリッドに比べると、トランク容量はかなり狭い。もっとも、3シリーズでは設計段階からバッテリー搭載を考慮しているから、犠牲は少ない。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます