LEXUS(レクサス)/LEXUSの車種情報・試乗レビュー

高い満足度を持つレクサスGSの評価が厳しくなる理由

ブランドイメージは十分に高く、購入したユーザーの満足度も高いレクサスだが、どうもイマイチ伸び悩んでいるようだ。フルモデルチェンジしたレクサスGSは、この伸び悩みを払拭できるか。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

◎の満足度! フルモデルチェンジした「レクサスGS」

レクサスがイマイチ伸び悩んでしまっている。ブランドイメージを調べれば十分に高く、レクサスを購入したユーザーの満足度も高い。けれど「レクサスを買おう」という新規ユーザーは増えない。そんな状況の中、レクサスGSのフルモデルチェンジを迎えた。果たしてレクサスに元気をもたらすか?
フルモデルチェンジした「レクサスGS」。どんな人も満足できる上質な走りを実現している

フルモデルチェンジした「レクサスGS」。どんな人も満足できる上質な走りを実現している


考えてみれば日本に於けるレクサスの歴史は2005年に発売された先代GSから始まっている。新型GSで「一回り」ということ。この間、大きく進化したポイントは何だろう。試乗して感心したのが「雰囲気」だ。先代はトヨタの上級バージョンというイメージだったものの、驚くほど進化した。

運転席に座り、ドアを閉め、走り出した途端に「質感高いですね!」と唸るほど。ベンツならSクラス。BMWだと7シリーズに匹敵する質感を持つ。どんな人でも「良いクルマだ」と感じるレベル。また、今までの日本車って走り出せば「やっぱり輸入車に勝てないな」とガッカリする傾向。

新型GSは走っても上質なのだ。もはやベンツやBMWに負けていない。というか、静粛性など勝っている部分だって多いと思う。絶対的な動力性能だって215馬力の2.5リッターで必要以上。318馬力の3.5リッターともなれば、使い切れないくらいのパワーを持つ。

おそらく新型GSを買った人の満足度たるや素晴らしく高いことだろう。されど普遍的な魅力を持つかと聞かれたら、評価が厳しくなる。

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