良い人、正しい行動をする人が投資で勝てるのか?
最近、ネットや雑誌で著名な方のマネーコラムを見ていて気になる点が一つあります。
それは
「良い人」であるとか「正しい行動」をとるとか「感謝されること」があなたにお金を引き寄せ、貯蓄や投資でもうまくいくコツだと書く人が多いことです
人に親切にしているのになぜお金が貯まらないの?
自分がすでに成功して経済的に豊かになった人ほど、「善人は報われる」論を展開する傾向があるようにも思えます。経済的に成功した自分は善人のひとりだと考えるので、そういう主張につながるのかもしれません。私は違和感を感じます。本当にそうでしょうか。
私は
「いい人が貯蓄や投資で成功する」論に全力で反対します。これは明らかに誤りだと思う点が多々見受けられるからです。
善人が成功するという論を展開するのは
ラクなんです
先に種明かしをしてしまおうと思うのですが、短絡的に、「良い人がお金が貯まる」「良い人の投資がうまくいく」ということを文章を書くのは、書き手にとってとても楽です。私だってそんなコラムでいいなら毎回書きます。
しかも、読む側には喜ばれるんですよ。
「ああ、やっぱりいい人は報われるんだ」と思う方が読者にとっても気持ちがいいからです。
あるいは「今失敗しているのは自分の過去の行いが悪いからである」、と損失を抱えて悔しい思いをしている人を納得させる効果もあります。
さらにこのようなコラムがアクセスランキングの上位に出れば、書いた人もいいことを書いたと満足してまた書く、という循環さえ生じます。おかげで、「いい人が投資で成功する」という論調の記事がネットに増えてくるという現象が生まれるのではないでしょうか。
でも、本当にこれは正しいのでしょうか?
胆力あるいは根気が投資にいるという主張なら賛成できる
精神論が全てNGというわけではありません。
特に投資については、
根気や根性、勇気のような点が必要です。
投資には一種の胆力が求められるからです。
投資は恐れとの戦いです。
資産が目減りする恐怖に打ち勝てるまでは、精神的なストレスも感じます。乗り越えられればなんてことがないのですが、一度は立ち向かわなければなりません。今まで経験したことのない「恐怖」や「リスクとつきあっていく心構え」は、投資をスタートする人にぜひ教えてあげたいことです。
自分の中の欲望をどのようにコントロールしていくか、というテーマも投資の実践において重要です。
投資は欲望との戦いでもあるからです。
こうした心構えを伝えるのなら、投資の精神論もアリだと思います。
でも、「良い人=投資で成功する論」はちょっと違うようです。