チョコレート/バレンタインのおすすめチョコレート

2012バレンタイン 注目の日本人ショコラティエ:前篇

バレンタイン時期には、大勢の各国ショコラティエが来日します。そんな中、ここ数年、日本人のショコラティエが世界を舞台に活躍し、特に注目を集めています。2012年のバレンタインに合わせて、今、注目したい日本人ショコラティエを2回に分けてご紹介します。第一弾は、1月25日~30日伊勢丹新宿店で開催の「サロン・デュ・ショコラ」に出店しているこの方々です。

平岩 理緒

執筆者:平岩 理緒

スイーツガイド

2012バレンタイン 注目の日本人ショコラティエ

チョコレートの本場といえば、フランスやベルギー、スイスなどのヨーロッパ諸国、というイメージがありませんか? けれど実は、ここ数年、日本人のショコラティエ(チョコレート職人)が、国際大会など海外の場で目覚ましい活躍をとげています。

東京には、海外の有名なチョコレートブランドのショップも続々とニューオープンしていますが、日本人ショコラティエによるチョコレート専門店も見逃せません。特に2012年には新店舗が登場予定なので、これからますます注目です。それでは、今を時めく日本人ショコラティエ達をご紹介します。

まずは、伊勢丹新宿店で1月25日(水)~30日(月)開催の「サロン・デュ・ショコラ」で出会えるこの方々。

今年、東京での開催第10回目を迎える「サロン・デュ・ショコラ2012」の見所、注目の海外ブランドについては、こちらでご紹介していますので、ご参照ください。

「ナオミミズノ×洋菓子マウンテン
Naomi Mizuno×Mountain」 

水野直己シェフ

「ナオミミズノ×洋菓子マウンテン」の水野直己シェフ

「洋菓子マウンテン」は、創業1978年。京都・福知山市に本店のある、地元で愛されてきた老舗店です。

菓子職人の父・亙氏のもとに生まれた水野直己シェフは、東京の製菓学校の教員時代に、日本国内予選を勝ち抜いた代表選手として、フランスの「サロン・デュ・ショコラ」内で開催されるチョコレートの国際大会「ワールド・チョコレート・マスターズ2007」に出場。見事、日本人として初優勝を遂げました。その後、故郷に戻り、家族と共に店を守り、ショコラティエとして、パティシエとして、多忙な日々を過ごしています。

日本全国から催事出店の依頼があるものの、地元のお客様を何より大事にする水野シェフは、バレンタイン時期にも、東京と京都での「サロン・デュ・ショコラ」のみに出店。そんな水野シェフの今年の新作、お薦めはこちらです。

ローブ(10個入 3255円)

「ナオミ ミズノ×洋菓子マウンテン」の「ローブ」

「ナオミ ミズノ×洋菓子マウンテン」の「ローブ」

「サロン・デュ・ショコラ」第10回目を記念して作られた、2012年の新作アソートBOX。「ローブ」(l'aube)はフランス語で「夜明け」の意味。昨年、日本は様々な困難に遭遇しましたが、夜明けの光のような希望への願いや、大自然の偉大さへの畏敬を込めて、平原と動物達のシルエットを照らし出す色彩が印象的に描かれたデザインです。

10粒のボンボンショコラの中でもひときわ目を引くのは、「伊勢丹」のショッピングバッグと同じチェック柄。中身は「可愛くてクールな女性像をイメージした」というピーチフランボワーズ味です。他の種類は、ガーナ、マダガスカル、アマンド、ノワゼット、エクアドルシトロン、ユズ、タタン、パンプルムース、グラッパマスカット。

最近のボンボンショコラは、コンフィチュールやキャラメルが中からあふれ出したり、層になっていたりと凝った構成の物が増えていますが、これらのショコラは、一見ごくシンプルなガナッシュか、ナッツのペーストとチョコレートを練りあわせたジャンドゥージャがベース。しかし、実は手間隙をかけたショコラティエらしい一粒一粒で、水野シェフのチョコレートへの深い思い入れが感じられます。

たとえば、品のいい香りと酸味の「ユズ」は、地元・福知山で信頼する農家、早川さんが心を込めて作ったフレッシュな柚子を使ったもの。皮をコンフィにしたものを細かく刻んでガナッシュに練り込んでいます。「グラッパマスカット」は、兵庫県・丹波市の「西山酒造」が作る、マスカットを使った国産のグラッパを使用した珍しいものです。
8個入BOX「モード」は、眼鏡ケースにもなる

2段重ね8個入BOX「モード」(4200円)は、眼鏡ケースにもなるBOXがお洒落。ドット模様の白か石畳模様の黒が選べて中も布張り。


マカロン(10個入 2520円)

※(写真キャプション)「ナオミ ミズノ×洋菓子マウンテン」の「マカロン」

「ナオミ ミズノ×洋菓子マウンテン」の「マカロン」

全18種類がずらりとショーケースの中に並ぶマカロンも壮観です!これらは全て、ショコラのガナッシュをサンドしたタイプ。10個入BOXの中身は、ブラッドオレンジ、ブランデーシナモン、ロイヤルティ、マダガスカル、カシスバイオレット、キャラメルトンカ、バナナグランマニエ、グレナダ、マッチャ、カフェトリプルセック。

1個ずつでも箱入りになっているので、ちょっとしたギフトにもいいですね。ユズコショーは、ぜひ単品で試していただきたい、和素材をうまく活かした珍しいフレーバーです。
「ナオミ ミズノ×洋菓子マウンテン」の「マカロン」

「ナオミ ミズノ×洋菓子マウンテン」の「マカロン」(1個240円)

さらに耳よりな情報が! 「洋菓子マウンテン」は、今年の春4月頃に、福知山市内で移転し、新しいショップとしてオープンします。その店内に、さらにチョコレート専門ショップがあるというスタイルを取り、その店名は「CELLAR DE CHOCOLAT(セラー・ド・ショコラ)」。文字通り、ワインセラーのような内装で、ショコラのセラーになる予定だそうです。もう新店舗のショップカードも配っているので、ぜひチェックしに行ってください!

新店舗のロゴは、水野シェフのイニシャル「NM」で、カカオ豆の入ったカカオポッドを表現したマークだそうです。とても素敵ですね!

<ショップデータ>
「洋菓子マウンテン」
京都市福知山市字天田269-3
電話 0773-22-1658
営業時間 10時~19時(日曜祝日 ~18時)
定休日 水曜
http://www.naomi-mizuno.com/
→2012年4月、新店舗に移転予定(電話は変更なし)

それでは、次のページで、昨年パリの「サロン・デュ・ショコラ」で話題を呼んだ、あの日本人ショコラティエをご紹介します。
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