難聴・耳鳴りと補聴器/耳鳴りの症状・対処法

自分でできる耳鳴りの症状チェック

一口に「耳鳴り」と言っても、その聞こえ方や感じ方は人によって異なります。原因となる病気の種類や程度によっても違います。しかし、その聞こえ方はいくつかのパターンに分けられます。代表的な症状と、それによって疑われる病気や症状などについて考えてみましょう。

提供:シーメンス

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耳鳴りは耳以外の障害で生じることがあります。動脈硬化や高血圧、貧血といった血管系の病気や頭部のけが、筋肉のけいれんなどが原因になることも少なくありません。

飛行機に乗ったり高い山に登ったりしたときに不快な耳鳴りを感じた経験をもつ人も多いでしょう。

今回は、さまざまな原因で起こる耳鳴りの症状とその特徴、チェック方法などをご紹介しましょう。

※個人差があったり、複数の症状が混ざったりしていることも多いため、あくまでも目安として参考にしてください。


「ブーン」
→急性低音障害型感音難聴、メニエール病 

まるで耳に水が入ったり、トンネルに入ったりしたような感じで、ブーンという耳鳴りが急に聞こえたら「急性低音障害型感音難聴」(低音型突発難聴)が疑われます。音がビンビンと割れたり、エコーがかかったりして聞こえることもあります。

難聴の一種ですが、低音部の聴力が落ちるだけなので、難聴自体よりも耳鳴りや耳のふさがった感じや音が割れて聞こえることで異常を感じることが多いようです。軽いふらつき感を訴える人もいます。

メニエール病は激しいぐるぐると回るめまいが起きるのですが、時にこの低音型の難聴から症状から始まることがあります。どちらも内耳にある内リンパ液がたまりすぎてしまうことで起こる状態と考えられています。


「トク、トク」「ザーザー」
→血管性耳鳴り、脳動静脈奇形

拍動(心臓の動き)に合わせて脈打つように聞こえる耳鳴りを「血管性耳鳴り」といいます。その大半は、耳の近くを通る血管の雑音が聞こえるものです。なんらかの理由で血液がスムーズに流れなくなったときに血管雑音が聞こえてくるのです。

「脳動静脈奇形」は脳の動脈と静脈が短絡することで起こるものですが、ザーザーという音が聴診器などを使わなくても近づくだけで聞こえる場合があります。また、グロームス腫瘍という、血管に富んだ腫瘤が中耳にできて、それが聞こえる場合もあります。

血管性耳鳴りは比較的自然に良くなることも多いのですが、長期に治らない場合は頚部や頭部の血管のチェックを超音波、MRAなどでする必要があります。


「トコトコ」「ポコポコ」
→筋肉のけいれんで起きる耳鳴り

脈動脈拍(心臓の拍動)よりも速いテンポのトコトコ、ポコポコといった調子で起こる耳鳴りがあります。ちょうど目の周りがピクピクけいれんするのと同じように、中耳や耳の周囲の筋肉がけいれんすることで聞こえるものです。

突然始まって、数秒から数分で治まる場合が大半ですが、中には長時間ずーっと続いてしまうこともあります。自然に治まってしまうことが多いのですが、治らない場合には治療が必要です。


「ボーン」
→中耳・外耳障害

トンネルや飛行機に乗ると耳がボーンとなることがあります。また、耳垢(みみあか)がたまったり、鼓膜に穴が開いたりした場合もボーンという耳鳴りが聞こえます。気圧調整をする、耳垢を取る、鼓膜の穴をふさぐことで症状は解消します。


「水の流れるような音」
→外リンパ瘻(ろう)

内耳と中耳を隔てる薄い膜が強い衝撃で裂けると、内耳に満たされている外リンパ液が中耳に漏れ出てしまうことがあります。これを外リンパ瘻といいます。

外リンパ瘻が起きると、難聴、めまいとともに耳鳴りが生じます。交通事故やダイビング、飛行機内での気圧変化などが原因となることもあります。この病気では、水が流れるような音が聞こえる場合があります。

自然に治る場合も多いのですが、治らない場合にはリンパ液の漏れを確かめた後、筋膜などの組織で漏れている部分をふさぐ手術を受ける必要があります。


「言葉や音楽が聞こえる」
→神経回路の異常の可能性

高齢者でごくまれにみられるものですが、音楽や言葉が繰り返し聞こえることがあります。記憶と結びついた脳の回路が聞こえの経路と結びついてしまったものであろうと思われます。

妄想に伴う幻聴と違うのは、本人は実際にその音が鳴っているわけではないことを自覚しているということです。脳の一部の機能低下が関係しているのかもしれません。


発症の原因には、薬物の影響も

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ある種の抗生物質(ストレプトマイシン、カナマイシンなど)や抗がん剤の一部には難聴や耳鳴りを起こすものがあります。

最近はより副作用のない薬が出てきたため、使われる頻度は少なくなってきました。また使うときには聴力検査をしながら慎重に投与されます。

耳鳴りを起こす薬は現在ではほぼ解明されていますので過剰に薬に対して神経質になる必要はありません。

薬局・薬店で手軽に買えるかぜ薬や鎮痛などで耳鳴りが起こることもあります。症状が現れるかどうかには個人差がありますが、たいていは一過性で、しばらくすると元に戻ります。


【関連リンク】
耳鳴りは補聴器で抑えられるの?


※上記の内容は、執筆者または編集部が特定のサービス・商品などを保証するものではございません。

更新日:2012年02月01日

(公開日:2012年01月27日)

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