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燃費改善?今、クルーズコントロールが人気の理由

「クルーズコントロール」(スイッチ操作で一定の速度を保つ機能・オートクルーズとも呼ばれる)を装備するモデルが増えてきている。ロングドライブがとても楽になるクルーズコントロールだが、なぜいま人気なのか。燃費の改善も期待できるクルーズコントロールを使いこなすコツをご紹介。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

標準装備が増えているクルーズコントロールとは?燃費が良くなる?

ここにきて「クルーズコントロール」(スイッチ操作で一定の速度を保つ機能。オートクルーズとも呼ばれる)を装備するモデルが増えてきた。スポーツモデルである新型スイフトは標準装備。インプレッサもクルコンの進化系である『アイサイト』を選択できる。今なぜクルコンなのか?
スイフトは約45~100km/hの間で設定が可能なクルーズコントロールを標準装備した

スイフトは約45~100km/hの間で設定が可能なクルーズコントロールを標準装備した


理由は簡単。実用燃費を大幅に改善できるからだ。高速巡航をイメージして欲しい。ECOを考えれば100km/h以下で走りたいところ。しかし100km/hを保とうとした場合、"勘や感覚"に頼ると案外難しいことに気づく。かといってスピードメーターを常時見ているワケにもいかない。

加えて一定の速度を保つという運転、精神的なストレスまで伴う。結果、速度の上下を伴う運転になってしまう。さらに「高速道路は追い越し車線を走るもの」と考える人からすれば、上限で100km/h少々しか出せない日本車のクルーズコントロールは使いものにならないと感じてしまうようだ。

しかし時代は大きく変わった。ここにきて高速道路の平均的な巡航速度が低くなっている。「速度違反をしたくない」というドライバーも急増中。もちろん環境やサイフを考えれば燃費を伸ばしたい。そんな時代の変化を見た自動車メーカーがクルーズコントロールを続々と採用してきたワケだ。

ただクルーズコントロールを上手に使えている人は少ないように思う。自動車雑誌や車載の取り扱い説明書にもクルーズコントロールの使い方のガイドはナシ。そんなことから宝の持ち腐れになっているケースが多い。そこで、クルーズコントロールの使い方を紹介したい。非常に簡単なので、すぐ理解できると思う。

クルーズコントロールを上手に使うコツ

基本となるのが「走行車線を走る」というもの。前述の通り日本車のクルーズコントロールの上限速度は低く、追い越し車線の流れに乗っていけない。メーター読みで110km/hくらいだと、すぐ追いつかれてしまう。走行車線なら追いつかれる心配をしなくてOK。後続車両のことを気にしないで済む。

インプレッサには、「全車速追従機能付きクルーズコントロール」が搭載されている

インプレッサには、「全車速追従機能付きクルーズコントロール」が搭載されている


かといって走行車線で110km/hだと先行車に追いつく。追いついたらブレーキを踏まねばならず、クルーズコントロールは自動的にオフとなる。そんなこんなで使わなくなってしまう。どうしたらいいか? 先行車に追いつかない速度を選べば良い。例えば大型トラックだと98km/h前後で走っている。

95km/h巡航ならトラックに追いつかずに済む。軽自動車やタンクローリーなどに追いつくものの、こういったクルマはアクセルを踏み加速して追い越せばよいだろう(こういう使い方を想定しており、アクセル踏んでもクルコンは解除されない)。交通量少なければ、ほぼクルーズコントロールで巡航可能。

国沢光宏に欺されたと持ってクルーズコントロールを95km/h以下で使ってみていただきたい。ストレスなし。ウッカリ速度違反をする心配だってない。燃費はハイブリッド車を除き(高速巡航だと100%エンジンで走る)10・15モードのカタログデータに肉迫できる。それでいて到着時間は移動距離100kmにつきプラス5分程度です。

高速道路に乗る機会の多い人で、これからクルマを買うなら、ぜひともクルーズコントロール付きにしたらいい。ロングドライブが全く苦にならなくなるだろう。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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