さらに復興国債も
年金向けの交付国債の他に、東日本大震災の復興財源目的である「復興国債」も、2兆6000億円ほど発行されます。このお金も、特別会計扱いで来年度の一般会計である90兆円には入っていません(特別会計については、「
「裏の予算」特別会計って、そもそも何?」の記事で詳しく解説しています)。
このように、表向き国債発行額は44兆2000億円で抑えられていますが、実際には他にも借金があるというのが実態です。
問題は特例公債法案
予算に関連する1つの大きな問題として、特例公債法案の通過があります。実際に国債発行するために必要な法案で、国会を通過しないと国債が発行できずに予算の執行ができません。ところが現在は国会が「ねじれ国会」状態のため、参議院で与党が過半数を占めておらず、特例公債法案の通過はかなり難しい状況です。
予算自体は衆議院の優越があるために参議院で通過しなくても自然成立しますが、特例公債法案はそうはいきません。昨年2010年は、年度末である3月末を超えても一向に成立せず、結局「菅総理の退陣」という交換条件を提示することで、ようやく野党と合意して8月に成立しました。今年もそう簡単には野党は折れないでしょう。
民賃空き家改修に100万円助成
来年度の予算案に含まれているちょっと目新しい措置として、民賃空き家改修に100万円まで助成する案があります。
民間の賃貸住宅で空き家となっている部屋をリフォームするのに、最大で100万円を助成してくれるということです。大家さんにとっては朗報でしょうか。
借金はついに1000兆円を突破
国と地方を合わせた日本の借金は、2011年中についに大台の1000兆円を突破したといわれます。この借金、ギリシャなどと違ってお金を貸しているのは国民、つまり国内金融機関の残高を使って買われているものですが、借金には変わりありません。
このまま膨らんでいけば、国内金融機関の残高を使って国債を買い、それによって予算編成をするという方法は行き詰まるでしょう。その前に、なんとか財政を建て直すか、あるいは別のやり繰り方法を見つけなくてはなりません。