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新年から始める!「16.7の法則」家計の基礎づくり

安心した家計運営を…と思っていても、では貯金はどのくらいあると安心できるのでしょうか?その貯金はどのようにするとできるの?それを解決するのが「16.7%の法則」です。新しい年を迎えるにあたり、家計運営を考える皆さんに目標としていただきたい法則でもあります。

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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年収が高くても低くても、年収の半分の貯金はしたい

新年から始める!「16.7の法則」家計の基礎づくり

家計管理でまず思うのが「いくら貯めればいい?」。まずは安心した暮らしが送れるよう、年収の半分を貯めましょう。

5300人以上もの家計相談を見てきましたが、私のところに相談に来る方の半数以上は「貯蓄ゼロ」です。
どの方も貯蓄がないことに危機感を持ち相談に来られますが「いくらを目標に貯めたらいいでしょうか?」「理想的な貯金額はいくらですか」などと、よく質問されます。そんなときは「年収の半額を目標にしましょう」。なぜ「年収の半分」にこだわるかというと、それが、誰しも貯めておきたい最低限の金額だからです。年収は人それぞれ違いますが、一般的に年収が高い人は支出も多いもの。いま、突然収入が途絶えたとしても、いきなり生活水準を落とすのは難しいでしょう。そのため、金額に関係なく、年収の半分は貯めておくべきです。

年収がいくらでも、「16.7%の法則」がよい

突然「16.7%の法則」と言われても、ピンとこないですね。これは毎月の月収に対し、16.7%を貯めれば、3年後に年収の半分を貯められるという法則です。

仮に月収が20万円で年収が240万円なら、月々の貯金のノルマは3万3400円。
これを3年続けると「3万3400円×36カ月」で、120万2400円と、年収の約半分が貯まります。また、月収が25万円、ボーナスが冬季のみで50万円、年収が350万円なら、月々の貯金のノルマは4万1750円。これを3年続けると150万3000円なので、年収の半分には届きませんが、年1回のボーナスも16.7%分貯金し(この場合8万3500円)、それを3回繰り返せば25万500円。150万3000円+25万500円=175万3500円なので、年収350万円の約半分になります。このように、年収がいくらの方であっても、月収、及びボーナスの16.7%を貯金すれば、必ず年収の半分は貯まるのです。

16.7%は必須?それ以上、それ以下はどうなるの?

「16.7の法則」はあくまで理想。その人の状況次第では、多少変化させてもいいと思います。たとえば、独身で親元にいるAさんなら、住居費を始めとする生活費全般はそれほどかからないでしょうから、16.7%にこだわらず、月収の25~30%という高い割合でもOKです。対して、家族が多く、教育費も多く掛かるBさんの場合、Aさんと月収が同じだとしても、同じように25%も30%も貯金するのはまず不可能。それどころか16.7%の目標も守れず、10%すら厳しいかもしれません。妻が専業主婦で、子どもが教育費の高くなってくる年齢に差しかかっている時期は貯金困難期と言えるので、目標割合を大幅に低く設定するのもやむを得ないでしょう。

これから本腰を入れて貯金をしようとお考えの方は、変な先入観を持たずに、16.7%を目指すところから始めていただきたいのですが、しばらく懸命に16.7%のラインを目指してみて、どうしても無理だったら、目標を引き下げましょう。いきなり低いところから始めるのではなく、誰にとっても理想的な16.7%のラインを試すことで、たとえ失敗に終わっても、自分の貯金レベル(貯金力)が見えてくるものだからです。

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