株式戦略マル秘レポート/西村剛の「統計で勝つトレード」

1月に上がりやすい銘柄は?

もうすぐ2012年、新たな年のスタートです。新年早々の1月に株式投資で好スタートを切れれば、1年を通じて株式投資で成功する確率もぐっと高くなることでしょう。そこで今回は1月の株式市場の傾向と対策についてシステムトレードの観点から分析を行いました。

西村 剛

執筆者:西村 剛

株式ガイド

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1月株式市場の傾向

まず1月の株式市場は上がりやすいのか、下がりやすいかを調べるため下記の条件で検証を行いました。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
検証対象:全銘柄
検証期間:1990年~2010年1月

買い条件
・1月第一営業日に買い

売り条件
・30日経過後に売却
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まず1月の始めに全銘柄を購入し30日経過後に売却した場合について検証を行うことで、仮に損益がプラスなら1月は株価が上がりやすい月と言えますし、逆に損益がマイナスならば1月は株価が下がりやすい月だと言えるでしょう。では検証結果を見てみましょう。

1月買いの検証結果

システムトレードの達人

出所:システムトレードの達人



勝率: 55.28 %
勝ち数: 17,002 回
負け数: 13,756 回
引き分け数: 591 回

平均損益(円): 6,736 円  平均損益(率): 3.37 %
平均利益(円): 25,257 円  平均利益(率): 12.63 %
平均損失(円): -15,864 円  平均損失(率): -7.93 %

合計損益(円): 211,181,160 円  合計損益(率): 105,591.33 %
合計利益(円): 429,412,585 円  合計利益(率): 214,710.30 %
合計損失(円): -218,231,425 円  合計損失(率): -109,118.97 %

PF: 1.968
平均保持日数: 31.67 日


検証結果を確認すると合計損益がプラスで1トレードあたりの平均損益も+3.4%と良好で、勝率も55%と高く、株式市場にとって1月は上がりやすい月と言えるのではないしょうか。次に個別銘柄について更に深く掘り下げてみたいと思います。1月に好調だった銘柄を見てみましょう。

1月好調銘柄一覧

システムトレードの達人

出所:システムトレードの達人


図は1月に成績の良かった銘柄の勝ち数ランキングです。勝率の高い銘柄から特長的な銘柄をピックアップすると・・・・

・6101 ツガミ
・6135 牧野プライス
・7735 大日本スクリーン製造 

など製造業関連の中型株が上位にランキングされています。また2108日本甜菜製糖のような低PBR銘柄もランクインしています。おそらく12月が新興市場にとって株価が上がりやすい傾向にあったので、1月は出遅れ感が強い銘柄に資金が流れやすい傾向にあります。そのため製造業関連の中型株や低PBR銘柄が好調だったと言えるでしょう。1月は製造業関連の中型株や低PBR銘柄に注目してみましょう。


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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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