2011年の金相場総括
2011年の金相場総括
2011年は、6月までは米国の量的緩和政策第2弾(QE2)が続いていたことで世界的に株価は上昇し続けていました。しかしQE2終了後、QE3の実施がすぐに行われないことが分かると、市場は株式市場は調整基調に。さらに欧州ソブリンリスクが深刻化してくると、新興国を中心としたリスク資産からの資金逃避が一層顕著になりました。
この2011年の動きの中で、金価格は夏頃までは欧州危機からの避難先として安全資産と位置付けられており上昇してきました。2011年1月に1421.4ドルからスタートした金価格は9月6日に1921.15ドルをつけるまで上昇を続けのです。
ところが、11月以降は安全資産という位置づけからは少し外れているようで、欧州問題が叫ばれる中で金価格は逆に下落し、既に200日移動平均線近辺まで調整しています。
金融市場が不安定なのに金が売られている2大理由
金融市場が不安定であるのに、金価格が調整している理由は2つあります。
1つは米ドルの上昇です。11月以降、安全資産として選好されているのは米ドルと米国債になっており、米ドルは対ユーロでほぼ1年ぶりの高値をつけています。また米国債は10年、30年債とも記録的低利回りとなりました。これは米国債に人気が集まり、債券価格が上昇していることを意味しています。期待されていた量的緩和政策第3弾(QE3)がそう簡単には行われないことが分かり、ここまでユーロに対して下げていた米ドルが反発している状態だと思います。QE3は希薄化を招くため、米ドルの価値の減少につながります。
そして、
この米ドルの上昇が金価格が調整している理由の1つとなっています。金、原油などの商品はドル建てで価格が表示されておりますので、米ドルの価値が上がれば資産価格は相対的に下がることになります。
もう1つは決算的な要因です。年末を迎えて金を売る必要がある主な主体は欧州の国やヘッジファンドなどの機関投資家ではないかと思いますが、彼らは債務危機やパフォーマンス低下による投信解約ラッシュに応えるため、現金が必要な点で共通しています。株式などが不調な中で、これまで確実に利が乗っていたのが金です。利が乗っている金を売却して現金を確保する動きが金下落となっていると推測します。投資家で繰り越せない損失があれば、年末までに金を一旦利食い確定して税金対策とすることもできます。そこへドル高が乗り、長期的に下回ることがなかった200日線までゴールド価格は現在調整しているところです。
リーマンショック直後以来の大チャンス >>>>>