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2011年ドラマベスト5はホームドラマ回帰

2011年をベスト5を選びながら振り返るとホームドラマが目立ちます。やはい今年は「絆」が求められた年だったのでしょうか。

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

ドラマガイド

今年も残りわずか、まだ連ドラの最終回などいくつか残っていますが、このへんでベスト5を選びながら今年を振り返ってみましょう。
世間の気分を敏感に反映するテレビドラマですが、今年は東日本大震災抜きでは考えられません。選んでみると、やはり影響を強く受けています。
 

第5位 『TAROの塔』

まずは震災前の作品から。岡本太郎生誕100周年にちなんで波乱万丈の人生を「太陽の塔」制作を中心にして始めてドラマ化。作品や時代の寵児としての岡本太郎は知ってますが、意外に知られてない素顔を魅力的に描きました。
同じく土曜ドラマスペシャルで放送された『神様の女房』が『ゲゲゲの女房』につづいての女房シリーズと呼ばれましたが、『TAROの塔』も実質的には妻、戸籍的には養女の岡本敏子(常盤貴子)視点で描かれ同じ路線といえます。

個人的にはこれを見て国立近代美術館で開催されていた「生誕100年 岡本太郎展」を見に行きたくなったんですが、震災の影響で果たせませんでした。それに第3話が3月12日放送予定であったため、1週間放送延期に。


 

第4位 『鈴木先生』

次は震災の影響で撮影スケジュールが遅れて放送開始が2週間遅れた『鈴木先生』。
自分の理想のクラスをつくるべく深読みに深読みを重ねそれを実践する鈴木先生(長谷川博己)が、これまでのテレビドラマの教師にないキャラで新鮮でした。考えることがうまくいきすぎのような気もしますが、鈴木先生が妄想にふけるなど、かならずしもカッコよく描かれていないのでバランスはとれています。
そして番組のキャッチコピーは「誰も正解を教えてくれない、それが学校だ。」。つまり鈴木先生の考えることも必ずしも正解ではない、あくまで自分で考えなくてはいけないことを教えてくれます。

テレビ東京月曜22時枠のドラマは昨年の『モリのアサガオ』から『IS~男でも女でもない性~』までかなりエッジのたったドラマづくりをしていたんですが、今秋で休止。残念でした。
 

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