供給戸数は増加、価格は横ばい
―――2012年の不動産マーケットはどうなると思われますか?
中山氏:
中山氏いわく「2012年の価格は、横ばいの可能性が高い」
供給戸数は、今年の先送り分を含め増えそうです。来年は5万5,000戸程度になると見ています。今年供給を控えていた、東京湾岸エリアの供給も増えてくるでしょう。
安い・近い・便利で人気があった東京湾岸エリアですが、2012年にその真価が問われるのではないでしょうか。今後のマンションマーケットを見る上で、売行きにも注目したいと思います。
震災の影響が少ない内陸部の供給も増えるのではないでしょうか。あとは、スカイツリーの開業を控える墨田区周辺も中規模中心に活発化しそうです。
―――価格動向は、いかがですか?
中山氏:
大きな変化は無いと思います。ディベロッパー側としては、上げたいところでしょうが、市場環境を考えると上げられる要素はありません。中古マンション価格は、やや弱含んでいますが、秋口以降新築マンションの供給が再開した影響が大きいと思います。下げ幅は、限定されるのではないでしょうか。
―――商品企画は、変化がありますか?
中山氏:
ハード面で、大きな変化があると思います。今までの商品企画競争は、どちらかといえば専有部のスペックの部分が大きかったですが、今後共用部に目が向けられるでしょう。建物の構造面では、免震や制振といった耐震面の充実がはかられると思います。エネルギーへの関心も高まっているので、太陽光発電パネルを含め、創エネルギー、省エネルギー、蓄エネルギーの対応が進むのではと思います。戸建てで既に始まっている、太陽光エネルギーを電気自動車の充電と非常時の蓄電池として使う、スマートハウスのようなマンションも今後出てくると思います。
―――2012年は、買い時としてはいかがですか?
中山氏:
住宅ローンは、相変わらず低金利ですし、住宅ローン控除も上限は3,000万円で最大控除額も300万円になりますが続きます。住宅取得資金贈与の非課税枠も延長されそうですし、買いやすい環境に大きな変化はないでしょう。
また、新築マンションは供給が増えるでしょうから、条件にあったマンションは見つけやすくなると思います。中古マンションも新築マンションが増えれば、より選びやすくなるでしょう。
―――2012年マンションを買われようとしている方にアドバイスをお願いします。
中山氏:
「消費税の動向には、注視してください」と中山氏
購入を検討される方は、自身の資金計画や物件選びだけでなく、不動産を取り巻く環境にも注目していただきたいと思います。
特に消費税率の引き上げは、建物価格だけでなく、管理費などの維持費にも影響してきます。都心エリアのマンションは、建物価格の割合が大きいので、消費税率アップの影響を大きく受けます。
前回の消費税率アップでは、駆け込み需要で価格も上昇しました。何らかの影響があるでしょう。景気の動向なども踏まえて、購入のタイミングを判断されてはいかがでしょうか。
―――本日は、ありがとうございました。
編集後記
中山氏から「意識が変った」という話がでました。それも急激ではなく、徐々に。それを踏まえ、つくりての商品企画も変わっていきそうです。
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震災を経験し、より安心・安全への関心が高まる中、2012年の新築マンションは、そうしたニーズに応えたマンションが多く出てくるかも知れません。
供給戸数も増える見込みの2012年。購入する側にとっては、選びやすい1年になりそうです。