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「健康日本21」運動で、日本人はどうなった?

平成23年10月13日厚生労働省は、「健康日本21」についての最終評価を公表しました。「健康日本21」は、国民や社会が一体となって取り組む健康づくり運動。今回は、この最終評価の中で、食生活に関わる部分を取りあげてご紹介します。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

国民健康づくり運動「健康日本21」

男性,肥満

肥満から生活習慣病につながったり、合併症のリスクが高まります。

日本では、平均寿命が伸びる一方、出生率が低下することで高齢化が進んでいます。またがんや虚血性心疾患、脳血管疾患、糖尿病などの生活習慣病の割合が増加し、生活習慣病にかかる医療費の国民医療費に占める割合は約3割となっています。

そこで、日本では「21世紀における国民健康づくり運動」、通称「健康日本21」が推進され、少子・高齢社会において一人ひとり国民が健康寿命をのばし、稔り豊かで満足できる人生を実現するために、健康づくりをする環境整備を進めてきました。

本来健康は、個人が取り組むべきものではありますが、個人を支える社会全体がサポートしていくことで運動の成功につながると考えられています。

「健康日本21」では、健康改善の目標を明確にするため「栄養・食生活」「身体活動・運動」「休養・こころの健康づくり」「たばこ」「アルコール」「歯の健康」「糖尿病」「循環器病」「がん」の9つの分野について、80項目の具体的な目標が設定されました。

これらの目標をクリアするために、「栄養・食生活」の分野では、具体的な「食生活指針」や「食事バランスガイド」などが策定され、その普及啓発、また特定健康診査・特定保健指導の実施、教育現場はもちろん地域や様々な企業の支援による食育活動の推進などが行われてきました。

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