住まいのプロが提案「イエコト」/プロが提案!住まいのヒント

「窓断熱ボード」と「水滴ワイパー」を使ってみました

朝晩はぐっと冷え込むようになり、冬はもう真近ですね。冬の室内に冷気を持ちこむ場所は「窓」がトップで、窓から入った冷気は足元をじわじわ~と冷やします。そこで窓辺の冷気を防ぐ「窓断熱ボード」、結露の後始末に役立つ「水滴ワイパー」をご紹介します。

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

省エネ・結露防止に窓に断熱対策を

早めに窓の断熱・結露対策をしておきましょう。

早めに窓の断熱・結露対策をしておきましょう。

複層サッシや断熱サッシがあればいいけれど、普通の単板サッシの家はまだまだ多数派。これからは朝起きるとサッシに結露がびっしりの日々が始まります。カーテンにカビは生えるし、結露はいいことがありません。結露をなるべく発生させないために、早めに窓辺に断熱対策をしてしまいましょう。

ガイドの住む東北地方では手軽にできる住まいの寒さ対策グッズが充実しており、ホームセンターでは数々の商品が売られています。今回はそれらの中から結露防止に役立つ「窓断熱ボード」と結露の後始末に使う「水滴ワイパー」をご紹介いたします。

 

窓断熱ボードとは

窓断熱ボード。ホームセンターやアマゾンでも取り扱いがある。

窓断熱ボード。ホームセンターやアマゾンでも取り扱いがある。

窓断熱ボードは断熱材や緩衝材などに使われる発砲ポリエチレンを原材料としており、軽いのに断熱性があります。窓に貼るのではなく、窓辺に置くだけの簡単仕様です。

使う窓の大きさに合わせてボードのサイズを選びます。掃き出し窓にはある程度高さのあるボードを使った方が効果があります。使わない時は折りたたんで収納することができます。

冬場、窓から入る冷気はコールドドラフト現象によって窓面を伝わり下方に流れ、床近くに溜まり足元を冷やします。窓辺に窓断熱ボードを立てておくと、窓ガラスと窓断熱ボードの間の空気層に冷気が滞留し、室内に冷気が流れ込むことを防ぎます。

 

実際に使ってみました

手間無く素早く設置できました。

窓断熱ボード使用例。手間無く素早く設置できました。

腰窓に断熱ボードを使ってみました。窓幅に合わせてはさみでカットし、隙間なくぴったり設置することができました。

窓際に机が置いてありますが冷気はそれほど気になりません。窓ガラスとボードの間に空気の層ができるため、ボードの裏側は結露がしにくくなっていました。レースカーテンが直接窓に触れず、カビの心配も少なくなりました。

 

窓ごとに使い分けを

寒い地方で窓に使う断熱・結露対策グッズのひとつに、先日テレビでも省エネになると紹介されていた窓に貼る「プチプチ」があります。プチプチは断熱ボードと似たような効果がありますが、窓全面に貼るため外の景色が見えなくなります。透明窓には断熱ボード、不透明なすりガラスにはプチプチと、使い分けるとよいと思います。

次のページで結露を取り除く水滴ワイパーをご紹介します。
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます