そして暴かれた事実
オリンパスの損失は1000億円以上とも言われる。
11月8日に驚くべき事実が発表されます。オリンパスはバブル期から90年代にかけて、有価証券の投資で巨額の損失を出しており、これら一連の不可解な買収行為は、その損失を隠すために行われていたというものです。
正確な損失額はまだ発表されておらず、数百億~数千億円と推定されています。しかし、本来やるべき年度に損失計上せず、長年隠し続けていたということです。この問題に関して、「誰が」損失を出し、本当は「いくら」の損失があり、一連の買収が「どのようにして」損失隠しに使われていたのか、その真相はまだわかっていません。
長年発表されてきた決算書上で損失が正しく計上されていないとなると、「粉飾決算」に該当し、オリンパス株が上場廃止になる可能性があります。8日朝にこの事実が発表されて以来、オリンパス株は2日連続でストップ安をつけました。
厳しくなる世界からの視線
今回の事件は月刊誌なども暴露していましたが、それよりも外国人社長であるウッドフォード氏が疑惑を追及しようとして解任されたため、本格的な捜査が始まりました。ウッドフォード氏がいなかったら、問題が明るみに出るのはもっと後になっていたかもしれません。日本社会でのしがらみや慣習にとらわれない同氏は、日本の経営者からみるとどのように見えるのでしょうか。
何より、今回の事件で世界が「同じようなことが他にもあるのではないか」と、日本の企業を見る目が厳しくなったことは間違いないでしょう。