定年・退職のお金/老後の生活設計・ライフプラン

DINKSの老後のお金の考え方(2ページ目)

DINKS(子供のいない共働き世帯)は最近、生活費以外を別会計にしている家庭が増えているようです。これらの家庭の問題点は、互いの貯蓄額が把握できないこと。それでは老後資金の過不足を把握できません。リタイア時に老後資金として妥当な金額を拠出して「お財布ひとつ型」で管理してはいかがでしょうか。

大沼 恵美子

執筆者:大沼 恵美子

貯蓄ガイド

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50歳で資産の棚卸しをしよう

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え~、 貯金これだけしかない。まずいよ……。

時間に追われ、ゆっくりと会話や食事をする時間の少ない現役時代。リタイア後は夫婦でゆっくり映画を見よう、美術館めぐりをしよう、旅行や外食を楽しもう、などなど、夢や計画は盛り沢山です。しかし共に元気な時はいいのですが、どちらかが健康に問題を抱えたり介護状態になったりすると、サポートの問題に直面します。

夫婦でゆったりと過ごす時間を多く持ちたい、病気や介護状態になったときの配偶者の負担を軽減したい、などからリタイアすると直ぐ~70歳前半に有料老人ホームに入居する夫婦も増えています。

このように老後をどこで・どのように過ごすか、必要な資金はいくらか、その資金をリタイアまでにどう準備するか、など老後のイメージを共有し準備するためには少なくとも50歳早々に手持ち資金を棚卸ししてじっくり話し合う必要があるのではないでしょうか。

 

遺言書は必須

それから何より大事なこと、それは「遺言書」を作っておくこと! 子供のいない夫婦の場合、遺産の相続権は配偶者だけでなく親や兄弟姉妹も持っています。
  • 親が存命   配偶者が2/3、親が1/3(遺留分は1/6)
  • 親が死亡   配偶者3/4、兄弟姉妹1/4(遺留分なし)

配偶者と兄弟姉妹が相続する場合、相続内容によっては思わぬトラブルに発展するケースが少なくありません。長い人生を共に生きてきた配偶者への配慮として、遺言書(例えば「配偶者にすべてを相続させる」)を作成して、兄弟姉妹の相続権を制限することも考えておきましょう。

*遺留分とは、法定相続人が相続できる最低限の割合のこと。兄弟姉妹には遺留分はない。


リタイア後は、現役時代と違い夫婦で過ごす時間がたっぷりあります。今までは気にならなかった相手の生活習慣がとても気になったり束縛を感じたり……、ストレスを感じることが増えるかもしれません。そこにお金の問題が重なると大変です。お財布をどうするかを含め早めに老後資金計画をチェックして、ストレスフリーの楽しい老後迎えましょう。

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