マンション管理/マンション管理

マンション内の安全設備 どの程度知っていますか?

先の大震災によって、これまで以上にマンションにも「安全」「安心」が求められるようになりました。しかし、どのような安全設備がマンションには装備されているか、意外と知られていないものです。販売時に営業マンは説明してくれないし、専門性が高いことも無関係ではないでしょう。ただ、マンションで生活する以上、知らないでは済まされません。本コラムを活用し、安全知識を身に付けておいてください。

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震災の「前」も「後」も、資産価値を意識した物件選択の流れは変わらない

未曾有の激甚災害となった東日本大震災から半年余りが過ぎ、マイホームの選択基準は「地縁」や「血縁」、そして「絆」を意識した価値尺度へと変化を遂げました。しかし一方で、ふたを開けてみれば「資産性」や「利便性」を重視する従来の流れに大きな変化はなく、今なお、マイホームの将来価値を有望視した物件選びが「セオリー」(規定路線)として、マイホーム検討者を支配しています。

先の大震災によって、マンションもこれまで以上に「安全」「安心」が叫ばれるようになり、特に耐震性能については誰もが強い関心を示すようになりました。これまでの「免震」「制震」といった基本構造上の装置にとどまらず、今日では防災倉庫の設置やし尿処理施設(マンホールトイレなど)の配備、さらには防災マニュアルの策定など、総動員での防災力強化が進められています。

もともと高度な建築技術を持ち、高い安全性能を有する日本の建築物には様々な安全設備が配備されています。もちろん分譲マンションも例外ではなく、すべての居住者(区分所有者と賃借人)を危険から守れるよう、避雷設備、消防用設備、防犯設備などが完備されています。

マイホームは生活の基盤。人命の安全確保あってのマイホームです。安全性能と資産価値は切っても切れない関係にあります。マンションの資産価値を意識するのであれば、なおさら、安全設備の内容を知っておくことが欠かせません。

そこで、本コラムでは誰もが知っていそうで実はよく知らないマンションの安全設備をご紹介します。これから購入予定の人も、すでに分譲マンションにお住まいの人も、基本知識をしっかり身に付けることで、自身の身の安全確保につなげていただけることを期待しています。

高さ20メートル超の建物には「避雷設備」の設置が義務付けられている 

怖いものの例えとして、しばしば「地震、雷、火事、おやじ」という慣用句が使われますが、マンションの地震対策として、ガス供給設備ではガスメーターに感震遮断の装置(感震器)を取り付け、震度5強相当以上の揺れを感知すると自動でガスが遮断する仕組みを取り入れています。

東日本大震災では宮城県北部で震度7、東京も震度5強の揺れを観測しました。震災当日、感震器の作動によって突然にガスが使えなくなり、慌てた人も少なくなかったに違いありません。ガス漏れは健康被害はもとより、爆発や火災の原因にもなる危険をはらんでいます。巨大地震が発生しても、ガス遮断装置が装備されていることで、被害を未然に防ぐことが可能になります。

続いて、今度は雷対策として、高さ20メートル超の建築物には有効に避雷設備を設けることが建築基準法で定められています。マンションでは7階相当以上に当てはまることになります。

避雷設備とは雷撃によって生ずる電気を建築物に被害を及ぼすことなく、安全に地中に流すことができる設備のことです。構造は雨水などにより腐食のおそれがある部分にあっては、腐食しにくい材料を用いるか、あるいは有効な腐食防止のための措置を講じたものでなければならないと規定されています。

落雷すると過電流が流れて建物付属の電気設備が故障したり、また、室内ではパソコンやテレビなどの家電製品が故障したりといった被害が想定されます。設置が義務付けられていない低層マンション(高さ20メートル以下)にお住まいの人は、どのような避雷対策がなされているか確認しておくと安心でしょう。


引き続き、次ページでは消防用設備についてご説明します。



更新日:2011年09月26日

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