西郷理恵子の恋愛コラム/西郷 理恵子の恋愛情報

事実婚の選択と、シングルマザーで子供を育てる選択

「結婚しなければ子どもは育てられない」と、未だ、多くの人が信じている日本でも、少数ながらも、結婚せずに子どもを産み育てている人達がいます。現在、結婚せずに子どもを産む非婚の母子世帯は約7万で、15年間で倍以上に増えています。

西郷 理恵子

執筆者:西郷 理恵子

恋愛ガイド

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事実婚で子どもを持つ、シングルマザーで子どもを育てる

結婚しなくても子どもは育てられる!

結婚しなくても子どもは育てられる!

前回の、「結婚しないと子どもは育てられない」ってホント?に引き続き、今回も、結婚と出産・育児の関係について考えていきたいと思います。
「結婚しなければ子どもは育てられない」と、未だ、多くの人が信じている日本でも、少数ながらも、結婚せずに子どもを産み育てている人達がいます。著名人の中から背景の違う3人のケースを紹介します。

まず、1人目は、事実婚で子育てをした著名人である、前少子化担当大臣で社民党党首の福島瑞穂さんです。福島さんは、夫であり子どもの父親にあたる事実婚のパートナーがいますが、結婚届けを出さずに「私は自分の考えで、娘を婚外子にし、婚外子差別をなくそうとしてきた」(『娘たちへ』岩崎書店・福島みずほ)と語っています。

2人目は、非婚のままシングルマザーになった女優の萬田久子さんです。事実婚の夫で大手アパレル会社の社長兼CEOであった佐々木力さんが2011年8月に亡くなったことで、ワイドショーでも大きく報道されました。萬田さんは、19歳でデビュー後、20代後半で当時、離婚を認めなかった妻と別居中だった佐々木さんの子どもを身ごもり、未婚の母となる決意し、アメリカで出産しました。20年前の出来事ですから、今とは比べ物にならない強い風当たりがあったと想像できます。出産後、女優を再開し、今は誰もが知る大物女優の一人になりました。1990年代半ばに佐々木さんが離婚し、その子を息子と認知した後も、26年あまり事実婚のまま生活を共にしていました。

3人目は、『筆談ホステス』で有名になった斉藤里恵さん。彼女も、非婚シングルマザーになると決意した女性です。子供の父親となる交際相手とは「すでに別れた。結婚は考えていない」と答えているそうです。2010年6月に長女をハワイで出産しました。

こういう例を持ち出すと、必ず出てくる批判として、「特別に能力が高い人や、お金のある一部の人たちの話でしょ」などあると思いますが、全く指摘の通りです。このような人達は強い信念、精神力もあるので、自分たちの生き方を貫いていますが、まだまだ一般的ではないかもしれません。しかし、だからと言って、その選択を完全に否定できるでしょうか?彼女たちは、他の多くの女性の生き方とは似ても似つかない特別な人生を歩んでいるのでしょうか?
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