プレカットとは、前もって(プレ)木材を加工しておく(カット)ということ。木造軸組やツーバイフォー工法の住宅で採用されています。住宅の建築技術の近代化はかつてはプレハブ住宅が先行していましたが、プレカット技術の進展により、ほとんど差がなくなったといわれています。
機械により工場内で加工される木材。これらを現場に運び組み立てる。写真はポラスグループのプレカット工場内で撮影(クリックすると拡大します)
具体的には、かつては大工さんが図面をみて木材の加工を手作業で行なっていましたが、現在では邸別にコンピューター制御による機械で加工。品質のバラツキをなくし、現場の省力化、工期短縮を計る工場生産システムとなっています。
あとは、プレカットされた木材を現場で組み立てるというわけです。意外に感じられるかもしれませんが、近年の住宅の施工現場ではカンナがけなどとといった木材の加工はほとんど行われません。あるとすれば、建具や造作材などの加工くらい。
そうそう、ツーバイフォーのハウスメーカーの中にも、自前でツーバイフォーのパネル工場を有している企業があります。そうした場所で工法や技術、品質などの特徴について知ることができますから、こちらも見学したいものです。
生産・施工の現場にハウスメーカーの個性が表れる
ところで、住宅展示場などでセミナーを行った際、よく聞かれることの一つに「集成材って本当に強いの? 大丈夫なの?」というのがあります。私は、JIS規格など国の品質基準をクリアしていることが確認されていますから大丈夫です、とお答えしています。
三井ホームのツーバイフォーパネル工場の様子。ツーバイフォーも日本の建築技術の進化に大きな影響を与えた(クリックすると拡大します)
と同時に、「ご心配されるのなら、ハウスメーカーの営業マンなどに、集成材を作っている場所に連れて行ってもらい確認されるといいですよ」と申し上げます。というのは、現場で実際に目で見て聞いて確認するのが、一番納得できるからです。
最後に、私が住宅の取材をしていて最も面白いと思う瞬間が、生産・施工現場を取材する時です。というのは、そこにハウスメーカーなり工務店なりの方針や考え方、性格が良く表れるから。そこから住まいづくりについての多くのことを学ぶことができました。
ですから、読者の皆さんにも是非、工場見学をしていただきたいと思うのです。夏休みの子どもの思いでづくりにも最適ですから、いかがでしょうか。
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