カーナビ・カーオーディオ/カーナビの選び方/使い方

カーナビの選び方2 取付場所で選ぶ(2ページ目)

カーナビをクルマにどのように取り付けるかは、カーナビ選びの大きな要素のひとつ。これによって、使い勝手が大きく変わる。今回は、取付場所で選ぶ、マイカーにフィットするカーナビの見つけかた。

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド


インダッシュタイプの種類

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2DIN一体型のケンウッドMDV-727DT

インダッシュタイプは、大きくわけて2DIN一体型と1DINインダッシュモニター+1DINナビのセパレートタイプの2つがある。以前は、多くのメーカーが2DIN一体型とセパレート型の両方をラインナップしていたが、現在は2DIN一体型のみ販売するメーカーが多く、1DINインダッシュモニター+1DINナビはカロッツェリアとパナソニックの2メーカーがフラッグシップモデルとしてラインナップしているだけとなった。

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カロッツェリアのフラッグシップナビ、AVIC-VH09は1DIN+1DIN型

現在発売されている1DINモニター+1DINナビは、地図データの記憶媒体にHDDを使った高性能タイプで画面サイズは7型ワイド。対して2DIN一体型は、記憶媒体にしても、HDDのほかSSDをはじめとしたメモリーを使用したものがあるし、画面サイズも7型ワイドを主軸に6.2型モデルもある。また特殊な例では、アルパイン・ビッグXのように周囲のパネルごと交換で8型ワイドモニターを採用したモデルもあるし、パナソニックにはDINサイズよりも幅広の200ミリワイドボディのモデルもある。このように、画面サイズ、記憶媒体、価格のバリエーションが豊富で、好みに応じた機種を選びやすいのが2DIN一体型だ。

2DIN一体型が向くクルマ、向かないクルマ

純正システムが2DINサイズで、純正システムの付け外しが可能なクルマなら、どんなクルマにも取り付けられる。古いクルマだと、ダッシュボードのオーディオを装着するスペースは、けっこう低い位置だったりするが、ここ10年ほど、ダッシュボードのオーディオ装着スペースは、国産車を中心に、ダッシュボードの高い場所に配置されてきた。こんなクルマは2DIN一体型が最適だ。
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2DIN分のオーディオスペースがあるクルマなら2DIN一体機が似合う。写真はクラリオンNX811


ただし、純正システムのモニターがカーナビだけではなくエアコン等の電装品の表示も兼用していたり、カーナビの操作ボタンが2DINサイズのモニターの外にはみ出していたりするクルマもある。その場合は、純正で我慢するか、オンダッシュタイプを追加するのが妥当な線だろう。

またオーディオスペースが1DINしかない、2DIN分のスペースがあっても、1DINずつ2つに分かれているといったクルマも2DIN一体型の装着は不可能だし、たとえ2DINスペースがあっても、その2DINスペースが極端にダッシュボードの低い位置にあるクルマも、地図を見るときの視線移動が大きくなるから不向きだ。さらに、2DINスペースが高い位置にあったとしても、装着時にモニターが極端に斜めになるようなクルマだと、画面が見えづらいケースもある。2DIN一体型の画面の角度調整は、画面を寝かせる方向にしか調整できない(ケンウッドだけは画面を起こす方向に調整可能)ものがほとんどだから、画面が寝すぎて見えにくいものは調整できないのだ。

1DIN+1DIN型が向くクルマ、向かないクルマ

ダッシュボードのオーディオスペースが1DIN分しかないクルマにオンダッシュタイプ以外のナビを付けたいなら、1DINインダッシュモニターをダッシュボードに組み込み、ナビ部はシート下など他の場所に付けることになる。また2DIN分のオーディオスペースがあっても、1DINと1DINに分かれているクルマも、1DIN+1DIN型が向く。さらに2DIN一体型が向かないクルマとして挙げた、装着時にモニターが極端に斜めになるクルマ。この場合は、インダッシュモニターのほうが、画面を起こす方向に調整する自由度が高いので、見やすい角度に調整しやすい。
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1DIN+1DINタイプは画面位置が高くなるのも特徴。写真はカロッツェリアAVIC-VH09CS


1DIN+1DIN型が向かないクルマだが、まず立ち上がったインダッシュモニターの陰に、エアコンやハザード等のボタンが隠れてしまうクルマは、操作性が悪くなる。ハザード程度ならモニターの裏に手を潜り込ませて押すこともできないことはない(実際、僕もこの方式)が、エアコン等のボタンまで隠れてしまうと、操作時にいちいち画面を倒して調整し戻すというような手間がかかる。快適性の面では向かない。また、1DIN+1DIN型はインダッシュモニターが立ち上がるときに、前方に大きなオープンスペースが必要だ。つまり、装着位置が低い場合などは、モニターの開閉時にシフトレバー等が干渉して、立ち上げられない場合もあるので注意。オーディオスペースがへこんでいて、その上のダッシュボードが出っ張っているようなケースも、1DIN+1DINタイプの装着には向かない。

カーナビを快適に使いこなすために、クルマにあった形のカーナビを選びたい。

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