オーロラ/カナダのオーロラ観賞

暖かい季節でも見える!カナダで夏のオーロラ鑑賞

オーロラは冬だけのものではありません。夏だって見えるんですよ。では、冬ではなく夏のオーロラツアーにはどんな特徴があるのでしょう?そんな疑問にお答えすべく、夏のオーロラツアーならではのメリット、デメリットをまとめました。

執筆者:下村 猛

カナダなら、夏にも楽しめる冬の風物詩! オーロラ

イエローナイフのオーロラビレッジでは、湖に映る逆さオーロラも見られるundefined(C) Aurora Village

イエローナイフのオーロラビレッジでは、湖に映る逆さオーロラも見られる (C) Aurora Village

カナダの冬のツアーで人気ナンバーワンのオーロラ観賞ツアー。冬のイメージの強いオーロラですが、オーロラ発生に気温は関係なし。もちろん、夏だって見えるんですよ! 夏のオーロラツアーは冬のツアーとはどう違うのか!? 夏のツアーならではの魅力に迫ってみましょう。

アクセス、気温など、オーロラツアー全般の情報はこちら>>カナダのオーロラ観賞

夏のオーロラの時期

見る場所によっても異なりますが、カナダのオーロラツアーは、ノースウェスト準州のイエローナイフ、ユーコン準州のホワイトホースの2箇所がメイン。どちらも大体8~9月の2ヶ月がシーズンです。ただ、これらのオーロラ観賞地は緯度の高い極北の地にあるため、9月下旬ともなると、すでに冬の様相を呈してきて、「夏のオーロラ」といっても、かなり冷え込み、少しずつ天候が崩れ始めます。そのため、なかでもガイドのおすすめは、8月中旬から9月中旬の1ヶ月。この時期だと、オーロラとは別の楽しみがあるのですが、それは後ほど……。

夏のメリットその1 軽装でオーロラ鑑賞

夏のオーロラ観賞なら、普通の冬服で十分undefined(C) Tourism Yukon

夏のオーロラ観賞なら、普通の冬服で十分。気楽に楽しめるのが魅力 (C) Tourism Yukon

イエローナイフとホワイトホース。いずれも冬場はマイナス30度を下回ることだって珍しくない極寒の地。スキーウェアなどは何の役にも立たず、極地専用の防寒着に身を包まないとオーロラ観賞どころではありません。ところが、夏はそんな心配も不要! 8月の最低気温は10度前後、9月が4度前後と、夏としては相当涼しい気候ではありますが、東京あたり基準にすると、初冬の服装で十分通用する程度の気候。重装備に身を包んで零下数十度の中へ出て行くのは、オーロラを見に行くんだ!という心の高ぶりもあるのですが、面倒であることも事実……。寒さというのは、結構体力を消耗させてしまうものなのです。

 

夏のメリットその2 極北の地で楽しむ「秋」

ホワイトホースから北へ進むと見られるツンドラの紅葉undefined(C) Tourism Yukon

ホワイトホースから北へ進むと見られるツンドラの紅葉 (C) Tourism Yukon

ガイドがおススメするオーロラ以外のお楽しみ。それは赤や黄色に色づく木々の美しさ! 実際、「夏のオーロラ」とは言うもの、8月下旬ともなると短い秋が訪れます。この時期にはポプラなどの広葉樹が黄金色に輝き、紅葉ならぬ黄葉が見られます(オーロラ観賞地に赤くなるメープルの木はありませんので、ご注意を!)。

また、ユーコン準州のホワイトホースから北へ伸びるハイウェイ沿いでは、低潅木が赤く染まる紅葉が見られます。これは8月下旬から9月上旬の1週間程度が見ごろという、とても限られたものですが、だからこそ、その美しさも格別というもの。カナダと言えば、メープル街道の紅葉が人気を集めますが、こちらは場所も違えば、時期も1ヶ月ほどずれています。極北の地の燃えるような大地の紅葉も美しさではメープル街道に引けを取りませんよ!

 

夏のデメリット 深夜のオーロラ観賞

オーロラは夜に見るものなので、ツアー開始は日没後ということになりますが、夏はとにかく日照時間が長い! 冬のツアーの場合、21時前後からツアーがスタートするところ、夏の場合は23時前後がスタート時間。いずれもツアーは4時間程度なので、夏のツアー終了は午前3時。もはや深夜ではなく、未明といえる時間帯。海外旅行ならではの時差に加えて、この昼夜逆転のスケジュールは、体調を崩しやすいので、ちょっと注意が必要です。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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