住宅設計・間取り/住宅設計・間取りのポイント

間取りでもっとも失敗が多いのは動線と配線

間取りでもっとも失敗が多いのが動線と配線の問題です。生活をしていく中で、やはりコンセントやスイッチなどの位置はとても重要になり、使い勝手が悪いととても不自由に感じてしまいます。実際にあった失敗例を参考に動線配線計画について考えてみましょう。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

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間取りで非常に失敗が多いのは部屋のレイアウトでもなく、窓の位置や大きさなどの開口部でもなく、動線と配線の問題です。つまり人の動きである動線とそれに伴ったスイッチやコンセントの位置や数に落とし穴があるのです。それはきっと住まいに暮らしはじめることで気がつくもので、想像がつきづらいものかもしれません。失敗を防ぐにはどのタイミングで動線と配線を確認すればよいのかをおさえておきましょう。


動線と配線のありがちな失敗例 

<失敗例1>
2階をLDKとした間取り。採光と階段の上り下りの容易さなどには気を配っていたが、生活の流れに配線計画がなっていなかった。

夜寝る時には2階の照明を1ヶ所で全部消して1階に下りたいものです。しかし階段周辺に壁はなく、スイッチ類も各部屋ごとにON・OFFになっているため、いちいち各部屋に行って電源を切らなければなりません。間取りの段階で気がついていれば3路または4路スイッチで対応し、階段の近くに上下階をつなぐコントロール壁のようなものを設けることもできました。


オープンキッチン

オープンキッチン

<失敗例2>・・・キッチンカウンター廻りにコンセント不足
近年人気のオープンキッチンやアイランドキッチンは開放的になるので壁はあまりありません。したがって配線計画は特に注意が必要です。キッチンは使い勝手によっては様々な用途が要求されます。したがってこのゾーンでの配線計画が失敗すると、途端に生活のしにくさが出てくるところです。照明計画、スイッチはもちろん、熱環境にも注意を払った配線計画をすることです。


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