ETF/海外に上場するETFの特徴と取引の方法

海外ETFの種類と取引のポイント

プロから初心者まで幅広い投資家層から人気をあつめる海外ETFには、一般の投資信託や国内ETFにはない魅力が満載です。海外ETFの種類や取引のポイントについて解説するとともに、注目したい銘柄もご紹介します。

執筆者:村岡 里香

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ETF

ETFは指数に連動するインデックスファンドが株式市場に上場したもの。投資信託でありながら、リアルタイムでの売買も可能です。

ETFは、特定の株価指数や商品指数などに値動きが連動し、中身がわかりやすく低コストな投資ツールとして注目されています。

日本では残念ながらまだまだメジャーな存在とはいえませんが、世界各国の取引所ではすでに2,000本以上のETFが上場。世界のETF市場の時価総額は一兆ドルを超える規模となっています。

そして、日本にいるわたしたちも、国内の証券会社をとおして、アメリカや香港に上場しているETFにいつでも手軽に投資することができます。


海外ETFの魅力って?

一般的に、海外に上場しているものは「海外ETF」、日本国内に上場しているものは「国内ETF」と呼ばれています。海外ETFと国内ETFの違いは、一目でわかる 国内ETF vs 海外ETFをご覧下さい。

海外ETFの魅力はまず、バラエティーが豊富なこと。国内ETFも100本以上が上場していますが、海外に投資するものは海外ETFのほうが種類が揃っています。下の図は、海外ETFのカテゴリーを示したものです。
現在国内で投資可能な海外ETFのカテゴリー

海外ETFの種類は多彩。まずはどんなカテゴリーがあるのか、ざっくりとつかんでおこう

海外の株式市場に投資するETFであれば、まず投資地域で大きく「全世界型」「新興国型」「先進国型」に分けることができます。さらにそこから「地域別」「規模別」「セクター(業種)別」「テーマ別」などに分けることができます。

様々な切り口のものがラインナップされているので、自分の運用ニーズにあった銘柄が見つかりやすいはず。世界の「水事業関連株」「クリーンエネルギー関連株」や新興国の「インドネシア」「フィリピン」など、国内ETFにはまだないタイプも多数あります。


また、純資産残高が大きいというのも海外ETFの利点です。ETFは売買高や純資産残高が大きいほうが「流動性が高い」「指数との乖離が小さい」「上場廃止のリスクが低い」といった安心感があります。一方、国内ETFでは流動性が乏しいETFが少なくありません。

そして、なんといっても保有コストの安さは最大の魅力です。たとえば新興国の株式全体に投資するETFの信託報酬は年率0.22%で、同じタイプのインデックス・ファンドの半分以下となっています。このコストの差は運用成績の差に直結します。

取引方法やコストについては、次のページでご説明します。

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