高齢者専用賃貸住宅というのは、入居者をシニア世代に絞り込んだ賃貸住宅のことを言います。入居者のイメージとしては、まだ元気な高齢者(俗に言うアクティブシニア)がメイン。これまで住んでいた家を売却したり、賃貸化して入居する方が多いようですね。
これまで住んでいた住宅は大きすぎて(掃除などが大変!)、シニア世代には不便に感じられますし、かといって一般の賃貸住宅でもシニア世代には快適ではない。そんな状況を見越して、今ニーズが高まっているのが高齢者専用賃貸住宅です。
マザアスコート南柏駅前の概要
企画・運営・借主=マザアス
監修・設計・施工=ミサワホーム、ミサワホーム東関東(販売会社)
構造=RC造8階建
賃貸戸数=35戸
開設時期=2010年4月1日
要するに、ミサワホームグループのノウハウを集めた施設。1階にはリフォーム子会社・ミサワホームホームイングが運営するリフォーム提案・介護福祉用品のリース店舗「ミサワケアギャラリー南柏」も敷設されています。
さて、この施設がしっかりとしているポイントを見ていきましょう。それはまず居室の使い勝手の良さ。加齢に伴う体の機能低下に配慮したバリアフリー仕様などの設計・設備としています。
戸建て住宅づくりのノウハウが生きる!
中でも「らしい」配慮が引き戸を多用していることです。引き戸はドアと比較して、開閉にスペースをとらないため、例えば車イスが必要になった時などに便利。これはまた入居者だけでなく、仮に介護が必要になった場合、介護者の負担を軽減することにもつながります。
「マザアスコート南柏駅前」の居室内部。水回りが一直線に配置され、手前の寝室とトイレが隣接して配置されている。また引き戸が多用されているのも特徴的(クリックすると拡大します)
トイレと寝室を隣接させたスペースデザインも特徴。高齢化するとトイレが近くなりますし、介護が必要になった場合でも介護者の作業をしやすくする配慮といえます。こうした配慮は当然のように思われるかもしれませんが、戸建て住宅づくりで長年培ってきた、シニア住宅のノウハウが生きている事例です。
このほか、1階には食堂を設け食事サービスを提供するほか、グループ企業のマザアスが運営する居宅介護支援・訪問介護・通所介護といった介護事業所の利用も可能。つまり、高齢化の進行など入居者の介護度合いの変化にも、きめ細かく対応してくれます。
シニア向け事業には、住宅をはじめ異業種とも言うべき様々な事業者が参入してきています。その中で、ミサワホームをはじめとしたハウスメーカーが手がけた施設は、利用者と介護者の視点が生かされていることが多く、好評のようです。