少子高齢化という社会変化を受けて、多くの企業がシニア(高齢者)向け事業にチャレンジしています。中でも住宅業界はその影響をモロに被るため、近年様々な取り組みが行われるようになりました。そこで今回は
ミサワホームのシニア向け事業にスポットを当てることで、業界の動向を見ていきましょう。
住宅業界のシニア事業というのには様々な形態があります。有料老人ホームやグループホーム、デイサービス、高齢者専用賃貸住宅など施設建設はもちろん、中には自らシニア介護事業に乗り出している企業もあります。
「ハウスメーカーがどうしてシニア事業に?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんので念のため申し上げておくと、今後、中長期にわたっては新たに住宅が建てられることが少なくなるためです。その大きな原因となるのが少子化です。
一方、高齢化が今後ますます進むわけですが、その受け皿となる環境は整備されているとは言い難いのが現状。そこにハウスメーカーがビジネスチャンスを見いだし、将来の収益事業として取り組みを積極化しているのです。
さて、私がハウスメーカーを評価する基準の一つに、このシニア事業への取り組みがしっかりしているか、ということがあります。「しっかりしている」というのはどういうことかというと、戸建て住宅を建てるノウハウが十分に生かされているということです。
住宅業界でいち早くシニア事業に参入!
逆に言うと、「しっかりしている」ハウスメーカーでなければ、シニア事業において実績が築かれていません。で、しっかりしているハウスメーカーの一つとしてご紹介できるのがミサワホームとそのグループなのです。
「マザアスコート南柏駅前」1階のリフォーム提案・介護福祉用品のリース店では、このような「シニア体験」もできる
近年、様々なハウスメーカーがチャレンジしていることはすでに書きましたが、その多くが他のビジネスパートナー、例えば高齢者介護事業者と提携して取り組むことが一般的。それはで良いのですが、ミサワホームの場合はより独自色が強いのが特徴です。
ミサワホームがシニア事業への取り組みをスタートしたのは20年以上前から。中核拠点となる介護付き有料老人ホーム「
マザアス南柏」(千葉県柏市)を中心に、これまでに数カ所のグループホームなどを開設しています。運営はシニア事業を専門に行う「
マザアス」という会社があたってます。
ハウスメーカーとしては、いち早くシニア事業に取り組み始めた企業といえます。そしてもう一つの特徴が、地域に密着した事業を行っているということ。最近になって少しずつ全国に事業エリアを拡大しつつありますが、基本的には「マザアス南柏」のある柏市周辺エリアで実績を積み重ねています。
そこで次のページでは、その最近の事例の一つである高齢者専用賃貸住宅「マザアスコート南柏駅前」の様子をご紹介します。