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避妊に失敗した場合の緊急避妊法

コンドームが外れたり、性犯罪などによりコンドームを使わない無防備な性交渉を行ってしまったときに行う緊急避妊。避妊に失敗してから72時間以内に婦人科を受診し、緊急避妊用の薬を服用します。費用、副作用などについて解説します

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新しく発売された緊急避妊薬「ノルレボ」は副作用が少ないのが特徴

 

避妊に失敗した場合

避妊に失敗した場合、妊娠の可能性があるわけですが、無防備な性交渉の後に行う「緊急避妊」という最終手段があるのをご存知でしょうか。

コンドームが外れた・破れた、コンドームを使わずにセックスをしてしまった、レイプされたなど、妊娠の危険性が高い性交渉があってから72時間以内に薬を服用することで、望まない妊娠のリスクを下げる方法です。

ただし、避妊効果は75~80%なので、緊急避妊を行っても妊娠することもあります。緊急避妊は日頃から常用できる避妊法ではなく、あくまで緊急時の妊娠の確率を下げるための最終手段です。

私のクリニックにも、毎月15~20人くらいの方が緊急避妊を求めて来院されますが、1~2%の確率で緊急避妊を行ったけれど妊娠した方がいらっしゃいます。中には、何度も緊急避妊を繰り返している方も見受けられますが、それはお勧めできません。

「喉元を過ぎれば……」で、不確実な避妊法に戻ってしまうことのないよう、緊急避妊後は低用量ピルか子宮内避妊具による避妊に移行するようにしましょう。

緊急避妊の方法

具体的な方法は次の3通りです。

■ 緊急避妊薬「ノルレボ」による緊急避妊法・費用・副作用
緊急避妊用の薬として2011年5月24日に発売された「ノルレボ」をすぐに2錠服用する方法。他の方法に比べて副作用が非常に少なく、服用も1回で済むので飲み忘れるリスクもありません。ただし薬そのものの値段が高額なので、1回の費用が15000~20000円程度かかります。

■ 中用量ピル「プラノバール」による緊急避妊法・費用・副作用
ノルレボが発売されるまで「ヤッペ法」として緊急避妊に使われてきた方法。プラノバールをすぐに2錠・12時間後に2錠の合計2回服用します。半数の方に吐き気が出現し、中には嘔吐してしまう方もいらっしゃいます。他にも、頭痛・むくみ・めまい・胸の張りなどの副作用が出ることがあります。薬の値段は高くないため、1回の費用は3000~10000円程度です。

■ 低用量ピルによる緊急避妊法・費用・副作用
避妊用の低用量ピルを緊急避妊に代用する方法。トリキュラー・アンジュ・ラベルフィーユの黄色い錠剤をすぐに4錠・12時間後に4錠服用するか、マーベロン・ファボワールの実薬をすぐに3錠・12時間後に3錠服用します。

マーベロンやファボワールを使えば、緊急避妊後に残った薬剤で引き続き避妊ができるため、ピルでの避妊にも移行しやすいというメリットがあります。

副作用の出方はプラノバールを使った緊急避妊とほぼ同じです。ピル1シートの値段は2000~3000円なので、ピルの処方のみをしてもらえば1回の費用は5000~6000円程度ですみます。

緊急避妊をきっかけに考えるべき正しい避妊

理想的には、緊急避妊などする必要がないよう、日頃から低用量ピルや子宮内避妊具で確実な避妊を行うことが大切です。しかし実際には「ヒヤッ」とする経験がなければ、なかなか真剣に避妊法について考えることが難しい方も少なくないようです。

緊急避妊をきっかけに低用量ピルでの避妊を始めたという方は多く、失敗してみて初めて避妊をを男性任せにしていてはいけないと実感できるのだと思います。

もし、「念のための知識」として緊急避妊について知っておこうと思っているのでしたら、その前にまず確実な避妊法を知り、選択するようにしましょう。

更新日:2014年10月21日

(公開日:2011年07月12日)

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