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高金利な仕組預金の魅力と注意点

一般の定期預金よりも高い金利がついている仕組預金。金利が高いのには訳があります。主なタイプは、金利の動向によって満期日までの期間が変更されるタイプと為替の動向によって受け取りが外貨になるタイプの2つ。それぞれの仕組み、メリット・デメリットを紹介します。

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仕組預金はデリバティブを組み込んだ預金 

仕組預金

仕組預金の特徴を知っておこう。

仕組預金はデリバティブ(=金融派生商品)を組み込んだ預金です。デリバティブは、実は昔からあった取引方法です。

例えば江戸時代、米が値上がりすると予想した米問屋は、まだ実っていない米を値段を決めて先に買っておきます(先物取引)。収穫の時期になったら現物の米が手に入りますが、その時、予想通り米が値上がりしていたら、安く買えたことになります。あるいは、あるものを買う権利をあらかじめ買っておく、売る権利を買っておくという取引もあります(オプション取引)。権利を買う際には手数料を払います。このようなデリバティブを組み込んだのか仕組預金です。

仕組預金の代表的な2つのタイプ 

仕組預金の代表的なものとして、2つのタイプがあります。
  • 金利の動向によって満期日までの期間が変更されるタイプ
  • 為替の動向によって受け取りが外貨になるタイプ
それぞれのタイプごとに、仕組みを見ていきましょう。

金利の動向によって満期日までの期間が変更されるタイプ

金利の動向によって満期日までの期間が変更されるタイプの仕組預金は、「期間延長型」「期間延長特約付」「満期日繰上特約付」といった表示となっています。特徴として「延長後に金利が上がる」とか「年ごとに金利が上がる」などと説明されています。

■預入期間
仕組預金は、1年、3年、5年などと商品ごとに当初の預入期間が決まっています。この点は一般の定期預金と同じですね。違うのは、金利の動向により、預入期間が延長されたり、短縮されたりする場合があることです。

例えば、当初預入期間1年のものが1年延長して2年になる、当初預入期間6年のものが短縮されて3年になるといった具合です。延長するか、短縮するかの判断は、金利の動向に応じて銀行が行ないます。預金者に選ぶ権利はありません。延長されれば満期までの期間が延び、短縮されれば満期までの期間が短くなります。

■中途解約は原則不可
延長されたり、短縮された場合も、解約できるのは、期間変更後の満期日のみ。原則中途解約はできません。つまり、最初に予定していた満期日とは異なる場合があります。

事情があれば例外的に中途解約が認められますが、損害金の負担により元本を割り込むリスクがあります。これは、仕組預金がデリバティブを組み込むことで高金利を実現していて、銀行もそれなりの経費を払っているため、中途解約した場合は損害金の負担を求められるからです。

■一般の定期預金よりも高金利
こういった不便(銀行に満期日を決める権利をゆだねる)の対価として、一般の定期預金よりも金利が高く設定されています。

ただし、銀行は、預金の預入期間を延長したり短縮したりする権利を持っています。銀行が期間を延長するのは、一般的に市場金利が仕組預金の金利よりも高い場合。つまり、預金者は、中途解約して金利の高い商品に乗り換えるチャンスを失うことになります。

逆に短縮するのは、一般的に市場金利が仕組預金の金利より低い場合です。つまり市場金利よりも高い金利をずっと享受することはできません。

仕組預金は、緻密に設計された金融商品なのです。とはいえ預金の一種ではありますから、手数料等は必要なく、満期日まで持てば、元本と金利を受取ることができます。円預金なら、預金保険制度の対象となります。

次ページで、為替の動向によっては受け取りが外貨になるタイプを説明します。

更新日:2011年05月31日

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