東日本大地震によって日本が混乱する中、ドル円相場では3月17日、一時1ドル76円25銭まで円高ドル安に動いて戦後の最高値を更新。また、ユーロ円相場では欧州圏での債務危機問題から一時1ユーロ110円を下回る等、円高ユーロ安の状況が続いています。
身近な米ドルやユーロでの円高進行に伴い、金利上乗せやキャッシュバックキャンペーンを行う銀行や証券会社等が出てきました。そのため、外貨投資を始めてみたいと考える人が増えているかもしれません。
しかし、初めての外貨投資では、「これ以上円高にはならないの?」「今始めても大丈夫?」等と不安を感じる人も多いことでしょう。そこで、外貨投資で失敗しないために知っておきたい4つのポイントを解説していきます。
ポイント1:為替相場を確認する
外貨投資では、為替相場の動きによって為替差益、為替差損が発生します。為替相場は、「今が未曾有の円高水準だから次は円安」等と単純に動くわけではなく、需給や金利の動向等にも影響を受けています。できるだけ損失を被りたくはありませんが、今後の動きを予測することは困難を極めます。
まずはチャートを利用して、現在の為替相場を確認して買い時を考えましょう。チャートとは、過去の為替(株価)の動きをグラフで表したものです。下の図がチャートになります。過去の動きを見れば、為替の動きの大まかなトレンドを把握することができます。
ドル円相場チャート。日興コーディアル証券より。拡大画像あり
代表的な通貨である米ドルやユーロが、こんなにも対円で円高になると思っていなかった人も多いかもしれません。しかし、過去約40年間のチャートを見れば過去の価格がわかりますので、この円高になる可能性がゼロではないことが把握できたはずです。
ポイント2:損益分岐点を把握する
為替の大まかな流れを確認できたら、次に損益分岐点を計算しましょう。損益分岐点を知ることで、「利益を出すための為替レートはいくらなのか」を知ることができます。損益分岐点を知っておけば、仮に為替相場がさらに円高に動いたとしても、損失が発生する前に行動できるかもしれません。
損益分岐点の計算式は次の通りです。投資を始める際には、あらかじめ損益分岐点を計算しておくとよいでしょう。
●損益がトントンになる分岐点(為替レート)=日本円で投資するお金÷将来自分の物になる外貨建てでのお金
次のページでは、ポイント3と4を解説していきます。