MINI/ミニ

そのものが魅力、従来的価値観とは一線を画すミニ

ミニの魅力はスペックなどではなくミニそのものにあり、従来的な順列の価値観とは一線を画する存在だ。気に入った人が、オプションを含めたトータルコストが予算の範囲に収まるよう選べばいい。周りの人の目なんか気にしない、独立した知性に、逆に響く“可愛いクルマ”というわけだ。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

独立した知性に響く“可愛いクルマ”

ミニ

2007年に2代目に進化したハッチバックモデル。最高出力96psの1.6リッターエンジンを搭載するワン(MT 219.9万円、AT 232.9万円)、最高出力122psのクーパー(MT 261万円、AT 274万円)、最高出力184psの1.6リッターターボのクーパーS(MT 303万円、AT 330万円)をラインナップ。コンバーチブルも用意され、こちらはクーパー(MT 302.5万円、AT 321.5万円)、クーパーS(MT 355万円、AT 368万円)となる

ミニコンバーチブル

ジョンクーパーワークス以外にはブレーキエネルギー回生システムを搭載。MTモデルにはアイドリングストップ機構も備わった

 

本来はセグメント分類で語るべきクルマじゃない。けれどもあえて言うならば、ホンダフィットやトヨタヴィッツ、VWポロと同じクラスに入るコンパクトカーということになる。

パワースペックの違いで3種類のグレード(ONE、クーパー、クーパーS)が設定されており、それぞれに6MTと6ATを用意、さらにはコンバーチブルボディもラインナップして、なんてことはミニの場合、他のクルマほどじっくり解説する必要もない。

ミニというクルマに気に入った人が、オプションを含めたトータルコストが予算の範囲に収まるよう、ベースとなるグレードを選べばいい話だ。
ミニ

大きなセンターメーターが特徴的なインテリア。2010年の改良でスイッチ類がシルバーからブラックに変更され、よりスポーティなイメージとされた
 


なぜなら、最もパワーのないONEがフツウに乗るならオススメだし、クーパーSも予算的にイケるという話であれば、それはそれで刺激的な走りを楽しめるのだから。

要するに、ミニの魅力は、エンジンスペックなどではなく、ミニそのものにあるということ。ベーシックに完成度が高い。言い換えれば、より大排気量でハイパワーなエンジンを積んだより高価なクルマが“エラい”という、従来的な順列の価値観とは、一線を画する存在である。

そういうクルマだから、ついつい充実したオプションを楽しみたくなってしまう。人に自慢するクルマじゃないから、自分だけのコーディネートを楽しみたくなるのも当然。周りの人の目なんか気にしない、独立した知性に、逆に響く“可愛いクルマ”というわけだ。

ミニJCW

ハイパフォーマンスモデルのジョンクーパーワークス(JCW)をラインナップ。最高出力211psの1.4リッターターボエンジンを搭載。6MTのみで、ハッチバックが390万円、コンバーチブルが440万円となる

もちろん、従来的なクルマ運転好きの要望にも応えてくれる実力はもっている。否、その実力でいえばクラストップレベルである。何せ、BMWのFFだ。マニュアルミッションで操れば、ONEでも存分にファン・トゥ・ドライブである。
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