私はいくらの家が買えるの?/マイホームの購入予算の考え方

住宅ローンの審査について知っておこう

住宅ローンをいくらまで借りられるか。これを決めるのは、貸出先である金融機関です。そうはいっても、多少の審査基準は知っておきたいもの。一般的な考え方をお伝えします。

久谷 真理子

執筆者:久谷 真理子

住宅購入のお金入門ガイド

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住宅ローンの審査項目は何?

住宅ローン 
住宅ローンを借りるには、金融機関の「審査」にパスしなければなりません。どこで借りるかによって、その基準は少しずつ異なりますが、返済能力をはかるために「人」について、担保価値をはかるために「物」について、審査が行われるのはいずれも同じでしょう。

「人」についての審査項目は、勤務先と勤続年数、年収とその安定性、団体信用生命保険の加入の可否、借入履歴やその返済状況などについてです。また、借入希望額については返済比率を確認するでしょうし、借入希望期間の妥当性を見るには年齢も判断材料になります。「物」については、どのくらいの価値のある家か、法律に違反したものではないかなどを確認のうえ、それぞれが基準を満たすかどうかをチェックされます。
詳細は明らかになっていませんが、大まかな基準については、それぞれの金融機関のホームページなどに掲載されています。参考にしてください。

審査のポイントは返済比率

審査の結果に大きく影響を与えるもののひとつに「返済比率」があります。返済比率とは、年収における年間返済額の割合をいい、多くの金融機関が、年収に応じて25~40%に設定しています。

年収比率とは、年収における年間返済額の割合

年収比率とは、年収における年間返済額の割合

例えば、フラット35(住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して販売しているローン)が、申し込みの条件としている返済比率は右表のとおりです。これによれば、年収500万円の人の基準は35%以下ですから、年間返済額が175万円(500万円×35%)までであれば合格ラインということです(但し、この額には、カードローンなど、他の借入の返済額も含まれることに注意)。

しかし実際には、これを負担に思う人の方が多いでしょう。教育費の負担といった個別の事情については、審査の際に勘案されないのが一般的だからです。

住宅ローンの審査に通るということは、その返済にお墨付きをもらうということではありません。「借りられる額」と「返せる額」は違うということを意識し、「返せる額」についてじっくり考える機会をもってください。

次は、マイホームに必要なお金について整理してみましょう。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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