女性の転職/女性の再就職・職場復帰

女性の再就職 ハローワークを上手に活用しよう

ハローワークは、失業保険の手続きをするところだけではありません。仕事を探している人なら誰でも利用できます。女性向けのサービスも色々あるので上手に活用したいですね。

水野 順子

執筆者:水野 順子

女性の転職・女性のキャリアプランガイド

ハローワークは何をするところ?

ハローワークを上手に活用して転職を成功させよう

ハローワークを上手に活用して転職を成功させよう

ハローワークとは公共職業安定所の愛称で、厚生労働省が管轄している仕事に関わる色々な事務を行っている機関です。仕事を探している人に対しては仕事の紹介や斡旋をしたり、仕事に就くための相談を受けたりと、仕事に関する色々なサービスを行っています。また企業に対しては人材募集の求人を受け付けたり、人材募集の支援を行っています。

失業した時には雇用保険の手続きをする機関でもあるので、会社を辞めた時に失業保険の手続きで行ったことがある人もいるのではないでしょうか。

ハローワークというと失業した人しか行けないところと思っているかもしれませんが、仕事を探している人なら誰でも利用できます。でも男性が多そうだし、いつも混んでるし、平日しかやっていないみたいだしと、なんとなく行く気にならないなという女性も多いでしょう。しかし、上手に活用することも転職成功の方法の1つですよ。

ハローワークは何ができるのところなの?という基本を知って、上手に転職活動に活かしていきましょうね。

ハローワークに行ったら最初にすること

■総合窓口で相談
初めてハローワークに入ると、どこに行ったらいいか分からなくて困ってしまうかもしれません。まずは総合受付に行きましょう。仕事を探す人や雇用保険の手続きに来た人、人材募集の申込みに来た企業の人と色々な人がいます。ほとんどのハローワークに総合窓口があり、何のためにきたのかを伝えるとどこの窓口に行けばいいか教えてくれます。仕事を探すために求人検索に来た、カウンセラーに相談したい、など受けたいサービスをしっかり伝えましょう。

■求職申込書を記入
ハローワークで仕事を探す場合、求職申込書という申請書類を提出する必要があります。まずは受付で求職申込書をもらいましょう。求職申込書には住所や氏名、性別などのほかに、今までどんな仕事をしてきたのか、これからどんな仕事を希望するのか経歴と希望条件を細かく記入します。経歴を証明するものを持参する必要は特にありませんが、求職申込書に書いた内容は、今後ハローワークを利用するたびに活用するあなたの大切な情報になるので正しくきちんと記入しましょう。

希望する職種や業界、応募者の年齢や状況に合わせた専門の担当コーナーがあります。福祉専門職を希望する人や就農相談、若者向けやシングルマザー向けなどです。上手に利用するには、今のあなたに合った担当コーナーや担当者に相談することが大切です。そのためにもしっかりと求職申込書に今後の希望や条件、今までの経歴を記入しましょう。それが、自分の転職活動に合った担当者に出会えることにつながります。

■ハローワークカードを受けとる
記入した求職申込書を窓口に提出すると、あなた専用のハローワークカードが交付されます。ハローワークカードは、あなたが仕事を探すための情報がたくさん詰まっている証明書となるもの。全国どこでも使えるので、行くときはいつも持っていきましょう。

無料のハローワークで利用できる色々なサービス

職務経歴書の書き方も相談できるサービスもある

職務経歴書の書き方も相談できるサービスもある

ハローワークは公共機関でサービスはすべて無料です。自分に合ったサービスを積極的に利用しましょう。

  1. 求人検索…1人1台、求人検索機を利用でき、ハローワークが受理した求人情報を自由にみることができます。
  2. 職業紹介…求人検索機でいいなと思う求人が見つかったら、職業相談窓口でその求人を紹介してもらうことができます。職業相談の窓口では、担当者が募集企業へ連絡をしてくれて面接日の設定や条件の確認をしてくれます。求人票には募集企業の連絡先も載っているので直接連絡することもできますが、ハローワークを通じて応募してほしいという場合もあるので応募したい企業に確認が必要です。
  3. 職業相談…履歴書や職務経歴書をチェックしてもらったり、どんな仕事があるのか知りたいなど仕事探しの相談にのってもらえます。ハローワークはかなり混雑しているのが現状。相談専門カウンセラーがいるところも多いので、相談したいときには予約していくほうが安心です。電話予約もできます。
  4. 適職診断…地域によっては予約制で適職診断もしてくれます。適職診断テストの結果を見ながら、専門カウンセラーが仕事探しの相談にのってくれるサービスもあります。
  5. 職業訓練…仕事を探している人向けに色々な無料職業訓練があります(教材費等は別)。どんな訓練を受けることができるかの相談や、職業訓練の申込受付を行っています。失業中に勉強をして資格をとったり次の仕事に活かしたいというときは、職業訓練を受けてみることも検討してみてもいいかもしれません。
  6. 就職セミナーや合同面接会の開催…就職セミナーで履歴書や職務経歴書の書き方を知ることができたり、コミュニケーション講座やパソコン講座など色々なセミナーが開催されています。また、複数の企業が集まる合同面接会が催されているハローワークもあります。時間と興味があえばぜひ参加してみましょう。いい求人に巡り合えるかもしれません。

他にも各ハローワークならではのイベントや取組が色々あるので、自分の住んでいる地域や働きたい場所にあるハローワークを覗いてみるといいでしょう。


女性向けのハローワークがある

マザーズハローワークなら子供を連れて行っても安心

マザーズハローワークなら子供を連れていっても安心

色々なサービスはありそうだけれど、どこに行ったらいいか分からないし、できたら女性のカウンセラーに相談したい、という場合、女性向けのハローワーク「マザーズ(レディス)ハローワーク」を利用するといいでしょう。

子育て中の女性でも利用しやすいように、キッズコーナーや授乳室、ベビーベットが用意されていて、小さい赤ちゃんや子供連れでも安心して利用できます。求人検索機もマザーズハローワーク内に別に用意されていて、ベビーカーを隣におけるスペースをとっていたり、貸し出し用のベビーカーもあったりするところも。

専任カウンセラーに予約制で相談ができます。同じカウンセラーに継続して相談できるので、スムーズな転職活動ができ安心です。地域の自治体と連携していて、就職に必要な保育情報や家庭との両立がしやすい求人をまとめていたりと、子育て中の女性が仕事を探すためのサービスがたくさんそろっています。主催する就職セミナーでは無料の託児がついているセミナーもあるなど、色々なサービスが子供連れで利用できます。

マザーズハローワークは子育て中の女性だけではなく、仕事を探している女性であれば誰でも利用できます。レディスハローワークという名称をつけているマザーズハローワークもあります。どちらもカウンセラーは女性が多いので、女性ならではの悩みや不安の相談も気軽にでき安心ですよ。

土曜日や平日夜間に開いているハローワークがある

ハローワークって平日しかやってないから行くのは無理という人には、夜間や土曜日も開庁しているところもあります。

雇用保険の手続きや職業訓練の申請などは自分の住んでいる地区のハローワークに行く必要がありますが、仕事探しのために利用する時は、自分の住んでいる地域でなくても大丈夫。ハローワークにある求人検索機はその地域を中心にした求人が載っているので、働きたい地域で利用したり、会社近くで利用したり、全国どこのハローワークにいっても大丈夫。

ハローワークインターネットサービスを利用する

それでもハローワークに行く暇がない!という人は、自宅で見ることができるハローワークインターネットサービスを利用しましょう。近くにない、求人だけ見たいという人にもおすすめです。

厚生労働省が運営しているハローワークインターネットサービスでは、全国のハローワークが受理した求人を検索することができ、求人内容を見ることができます。ハローワークに求職登録をしている人しか見ることができない求人もありますが、ほとんどの求人が募集内容まで見ることができます。全国の求人をみることができるので、Uターンして働きたいなとか北海道や沖縄の求人にはどんな求人があるんだろう?という探し方もできます。

ハローワークの所在地や職業訓練のコース検索をすることもできるので、行く前に、まずはハローワークインターネットサービスで情報収集をしてから行ってみてもいいでしょう。

ハローワークには女性の転職に便利な情報や無料サービスがたくさんあります。転職活動のツールの1つとして上手に利用していきたいですね。

もちろんハローワークにだけに頼るのではなく、自分自身で求人広告もしっかりチェックすることも大切。転職成功のためには1つのツールだけではなく色々なところから情報収集することを心がけましょうね。

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