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恋人に秘密や隠しごとはどこまで大丈夫?恋愛のタブーとは

いくら恋人相手でも、言えない秘密や隠しごとってあるものです。相手の側にしてみれば、何でも話して欲しいと思うのは当然のこと。果たして、どこまで打ち明けていいものでしょうか。あるいは秘密にしておいたほうがいいのでしょうか。恋愛のタブーについてお話します。

島田 佳奈

執筆者:島田 佳奈

恋愛ガイド

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恋人に秘密や隠しごとはどこまで大丈夫?恋愛のタブーとは

「嫌われたらどうしよう……」そう考えてためらってしまう気持ちはわかりますが、内容によっては知らせてくれないと困ることも。よく考えて。


あなたは、他人に言えない秘密がいくつありますか?

実際のところ、ゼロという人はいないと思います。誰だって、他人に言えないことのひとつやふたつはあるはず。それどころか、よほど心を許さない限り、なかなかプライバシーを明かさないポリシーの人もいます。

友人や同僚には言えないようなことも、恋人には打ち明けられることもあるでしょう。逆に、恋人にだけは知られたくない種類の秘密を抱えている場合もあると思います。

ここでいう「秘密」とは、他人には言わない(言いたくない)事柄の総称です。そして「隠しごと」は、特定の相手に対し、諸事情により言えない(バレたくない)部類の事柄を指します。

意図的に「言わないほうがいい」「バレたらまずい」と判断する基準は千差万別。逆に、隠しごとが明らかになった場合の反応もさまざまです。
そこで今回は、恋人同士における「隠さないほうがいいこと」「言わないほうがいいこと」のガイドラインについて、考えてみたいと思います。

もちろん言うか言わないかの最終判断はあなた自身。汎用的なケーススタディとして参考にしてみてください。
   

隠さずに話すべき重要な事柄とは

■家族に関する問題は早めに相談しよう
将来結婚を考えている相手ならば、家族に関する問題はいずれ打ち明けなくてはならない事柄です。
まだ婚約していないうちならば遠縁の親族まで触れる必要はありませんが、両親や兄弟など近親者の問題は、タイミングを見計らって報告したほうがいいでしょう。

「家族のことは無関係」というのもひとつの価値観ですが、考え方は人それぞれ。特に結婚が決まった場合、嫁に出す側の両親(婿入りの場合は逆)にとって相手の家庭環境が気になるのは当然のこと。プロに調査させることもあります。
バレてから説明するのでは信用に響きます。困りごとならば特に、相談を兼ねて早めに打ち明けたほうが得策です。

■生活に支障があることは隠さず打ち明けて
恋人同士のうちは戸籍上他人でも、結婚して一緒に生活する前提となれば、隠しておけない事柄もあります。
たとえば借金やローンなど。結婚前に作った財産(負債を含む)は個人のものですが、結婚後も月々の返済があるのならば、きちんとふたりで返済計画を立てて。

持病や遺伝性の疾患を隠すのもよくありません。あなた自身は大したことではないと思っていても、治る見込みの薄い病気だとしたら、将来パートナーに負担をかけてしまうかもしれません。症状が出ていないキャリア的な疾患も、子どもに遺伝する可能性があるならば事前に打ち明けて。

後から知らされたのでは、ショックが大きくなりかねません。しかし最初からわかっていれば、それ以上大きな問題にはなりません。大事なことほど、大事な人には早く打ち明けたほうがいいのです。
 

恋人に言わないほうがいい秘密や隠し事もある

後悔しても時間は元に戻せません。打ち明けられない過去は、あなたの中で永久に凍結して。

後悔しても時間は元に戻せません。打ち明けられない過去は、あなたの中で永久に凍結して。

先程挙げた重要な事柄と違い、生活そのものに支障のないパーソナルな内容については、言うも言わないも個人の自由でいいと思います。
中でも相手に「知りたくなかった」と思われかねない内容は、胸の奥深くしまっておくほうがいいのかもしれません。

■過去の恋愛経験は極力胸に秘めて
恋人同士でもっとも打ち明けるか悩むのが、過去の恋愛に関することではないでしょうか。
一番いいのは、いっさい何も言わないこと。だけど相手が知りたがる場合、何も言わずにいると逆に不審がられることも。

要求されるまま打ち明けたところで、過去に嫉妬されても面倒なもの。明確なラインはありませんが、ひとつの指標として「今の恋人にしていないこと」は言わないのが賢明です。

過去への嫉妬は、昔の恋人に負けていると感じるのが要因。終わった恋と比べてもしょうがないのですが、知ってしまうと面白くないのも一理あります。
むやみに恋人を不機嫌にさせたくなければ、トリガーになりそうな「過去の恋愛を匂わせる」物や話題を避けるよう気配りを。

■打ち明ければいいというものでもない
あなた自身が「隠しておくのが辛い」事柄がある場合、恋人に打ち明ける前によく考えて。
恋人は、その隠しごとがない(と思いこんでいる)あなたと、秘密を打ち明けたあなたと、どちらをより愛するでしょうか。

「言ってくれてよかった」という反応が期待されるのであれば、隠しごとをひとつなくしたほうが、より絆が深まるかもしれません。
しかし、少なからず相手がショックを受けそうな事柄であれば、熟考が必要です。

秘密を打ち明けることの意味を考えてみてください。単にあなたの自己満足ではないですか? 自分はスッキリするかもしれませんが、相手が負担に思ってしまうような事柄なら自制して。

言わないまま墓場まで持っていくのもひとつの愛情です。せめて心苦しい事柄をこれ以上増やさないよう、この先同じような隠しごとは作らない努力を。

■無理に聞くのはタブー
「隠しごとはしない」ルールを設けているカップルもいるでしょう。しかしそのことと「何でも(あらかじめ)相談する」というのは別の話。

特に仕事に関することは、守秘義務もあるし、恋人に相談する人は少ないでしょう。転勤など恋人にとって無関係ではない内容でも、自分の中で答えを出してから報告しようと考える人は少なくありません。

そんな恋人に対し、相談してくれないことを「冷たい」と責めたらふたりの仲は険悪になるばかり。相談に限らず「言わない」恋人の意志を尊重し、黙って信じるのも愛情ではないでしょうか。

オープンなつき合いは好ましいですが、隠しごとがなければ親しくなれるというものでもありません。
互いの秘密を探り合うよりも、ふたりだけの秘密を生み出していくほうが、ずっと親密な関係になれると思いますよ。


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