結婚のお金/どうする?夫婦の家計管理

結婚したら共働き、専業主婦どちらを選ぶ?

結婚後に共働きか専業主婦のどちらを選ぶか、どちらにもメリット、デメリットがありますが、お金の面を考えてみると、断然「共働き」が有利です。

福一 由紀

執筆者:福一 由紀

ファイナンシャルプランナー / 仕事・給与ガイド

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共働きにも専業主婦にもメリットとデメリットがある

結婚をしたら、多くの女性は働くか専業主婦になるかを迷っているようです。以前は、結婚を機に女性が仕事を辞める「寿退社」が一般的でした。

共働きと専業主婦のどちらにもメリット、デメリットがあります。今回は、お金の面から考えた共働きと専業主婦について考えてみたいと思います。

お金の面を考えたら断然「共働き」

共働きは収入が2つになるので、家計面からいうと絶対に有利。将来のこともじっくり考えて、専業主婦か共働きかを選びたい。

共働きは収入が2つになるので、家計面からいうと絶対に有利。将来のこともじっくり考えて、専業主婦か共働きかを選びたい。

家計を考えると、当然ですが共働きが有利です。家計管理を考えるときに、まず大前提になるのが収入の金額です。

収入金額が少しでも多いと、それだけ家計に余裕ができるというもの。もちろん、貯蓄もしやすくなります。マイホームを考える人は共働きによって早く実現するでしょう。

まずは、お金だけを考えた共働きのメリットを考えてみます。

30歳から30年間の賃金、計9330万円!

例えば、結婚や出産、育児などでも仕事を辞めずに働き続けたら、総額はどれくらいのお給料がもらえるのでしょうか? 平成28年賃金構造基本統計調査(厚生労働省調べ)の女性の平均賃金データから計算してみます。

30歳から59歳まで30年間、平均賃金で働いたとしましょう。女性の年齢別の平均賃金(月額)は次のとおり。これら30年間分を合計すると9330万円になります。

・30~34歳 24万3400円
・35~39歳 25万3600円
・40~44歳 26万1400円
・45~49歳 26万8000円
・50~54歳 26万9500円
・55~59歳 25万9600円

ボーナスを考慮しなくても、これだけ大きな金額になりました。この金額を見ると女性が働き続けることのすごさがわかりますね。

ライフプランとお金を予想すると……

結婚後の生活は、出産、育児、教育でお金が必要な場面が増えてきます。また、病気や介護への備え、はたまた老後の生活など考えるべきことがたくさんあります。

これらのライフプランは、それぞれの家庭ごとに違ってくるもの。2人でこれからの生活を想像して、結婚後の生活を考えてみましょう。その時に、いくらお金が必要になるかも考えてみてください。同時に予想される収入も考えて、支出と見比べてみましょう。

夫の収入だけではお金が足りなくなりそうというタイミングがあるかもしれません。そんな時、妻の収入が他にもあると、難なくクリアができそうではありませんか?

収入が一つだけなのもリスク

もう一つ考えておきたいのが、何かがあった時のこと。夫が失業したり、病気などで働けなくなったりするかもしれません。そんな時、夫だけの収入で成り立つ家計は危ういことになります。

妻が働いていれば家計を助けることができます。収入が一つであることも家計のリスクです。収入源が複数あると、リスク分散になりますね。

将来のお金のあれこれを考えると、共働きのメリットばかりが浮かんできました。では、共働きのデメリット、専業主婦のメリットはないのでしょうか? 次のページで考えてみましょう。
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