介護・福祉業界で働く・転職する/介護・福祉業界の転職ノウハウ

介護福祉職経験者の転職活動のコツ

介護福祉職経験者を対象に、転職する時の選び方を解説します。今度こそ「就職後にこんなはずではなかったと後悔したくない」と思う方に、自分に合った職場を見つけてもらいたいと思います。

井上 ルミ子

執筆者:井上 ルミ子

介護・福祉業界で働く・転職するガイド

退職理由に求職活動のコツが隠されている

考えている様子

経験を振り返り次の目標をしっかりと定めましょう

介護職をやめた理由を平成21年度の介護労働実態調査でみると、4人に1人が「事業所の理念や運営方針のあり方に不満」「職場の人間関係」を挙げ、5人に1人が「収入が少ない」となっています。

このような状況をふまえ、失敗しない求職活動のポイントとして、「理念を大切にしている事業所かどうかを見極める」「将来も視野に入れた自己目標をかかげる」この2つを挙げます。

 

理念に沿って運営されているか

理念とは、施設の目指すべき方向性を示すものです。例えば、家庭的な雰囲気を目指す施設とホテルのようなサービスを目指す施設とでは、運営の方向性が違ってきます。職員同士で意見が分かれた場合でも、個人の主張ではなく、理念と照らし合わせ検討することで答えを導き出していきます。

応募者に退職理由を尋ねると、「もっと利用者に関わりたい」「やりたかった介護と違う」「改善に取り組もうとしない」「自分を認めて欲しい」などの思いがあるようです。

退職理由は人それぞれ違いますが、1つ共通した理由があります。それは、方向性を持たない職場で働いていたということ。実態調査が示す通り、4人に1人が方向性の見えない職場を去っていく現実があります。自分に適した事業所を選択する際は、求人情報やホームページから事業所の思いが具体的に伝わってくるかを確認しましょう。
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