これがキホン!資産運用の大事な話

更新日:2011年02月19日

投資には俊敏より忍耐、忍耐より勇気が大事

投資家にはいろいろなタイプの人がいます。俊敏に動く人、忍耐強く耐える人、信念を貫く人などなど。最後にだれが勝っているのか?たくさんの投資家に会ってきたガイドの興味深い観察結果です。

エジプトの政変におじけづいて新興国に投資する投資信託を売ってしまった人がいます。海外に投資をしていると、このような突然の事件に動揺し素早く見切りを付けることをしがちですが、最終的に得をしているのでしょうか?

俊敏な投資家の努力は長期的に報われるのか?

結局得をするのはどういうタイプの投資家?

結局得をするのはどういうタイプの投資家?

投資を短期的な利ザヤ稼ぎとタカをくくっている人は、日々の情報を大事にします。人よりもいち早くニュースをキャッチして、回りの人が動く前に動こうとします。その情報力や瞬発力こそが利益を生むのだ、と胸を張っています。事実、その機敏な行動によっていくばくかの利益は実現させているのですが、さてどうなのでしょう?その努力は長期的に報われるのでしょうか?

自分の投資スタイルを過信する人は有利な情報しか見ようとしません。先に挙げたような瞬発力で儲けた人が無視しているのは、動かなかったときの結果です。何が起きようと気にしないで、「そのまま放っておいた呑気な投資家に負けていたかもしれない」などとは決して考えないところがミソですね。

耐える投資家が得することも多い

例えば、新興国株式投信がエジプト政変前に10,000円だったとします。エジプト政変で価額は一時的に8,000円まで下がったのですが、俊敏な投資家は9,000円で売り逃げられて、あと1,000円の損をしなくて済んだとほくそ笑むかもしれません。しかし、エジプトの政情が落ち着いたとき、10,000円→8,000円と下げた株式投信が11,000円まで上がってしまえば、俊敏な投資家は2,000円の期待収益を失ったことになります。目先の損失を避けるためにマーケットから逃げた代償が2,000円の機会損失といえます。

一方で、ニュースに反応しない投資家は、こうしてマーケットから離れないことによって、黙っていて儲かることがあります。「棚からボタモチ」を賞味できるのは、俊敏な投資家よりも忍耐強い投資家であるようです。

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北川 邦弘

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