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不整脈の治療法一覧(薬・ペースメーカー・その他)

不整脈の治療法は、薬、ペースメーカー、除細動、埋め込み型除細動器などさまざまです。不整脈の主な治療法について、まとめました。

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ペースメーカーによる不整脈治療

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埋め込み式永久ペースメーカーです。こんなに小さくなりました

人工ペースメーカーは、電気信号を出すことで洞房結節などの代わりをする器械。手術で鎖骨の下方の皮膚下に埋めこまれ、静脈内を通るリード線で心臓につながれてます。最近の人工ペースメーカーの電池寿命は、約10~15年ですが、病気や心臓の状態、そしてどのくらい頻繁に電気信号を発射するかによって寿命は異なります。昔のペースメーカーと違い、携帯電話、自動車の配電器、レーダー、電子レンジ、空港の安全探知器などに干渉される危険性はほとんどありません。しかし、MRI(磁気共 鳴画像)検査などでは、人工ペースメーカーに干渉することがありますので要注意です。

ペースメーカーには、いくつかのタイプがあります。一部のペースメーカーは心拍を一定にコントロールし、心臓からの自然の電気信号を無視します。自然の信号を活かすタイプのペースメーカーはデマンド型と呼ばれ、心拍が飛んだり、遅くなり始めると、心拍を正常洞調律に戻すようにします。そのほか、プログラム型と呼ばれるペースメーカーがあり、患者さんの活動に合わせて、運動時には心拍を増やしたり、安息時に心拍を減らすなどの調節が可能です。

人工ペースメーカーの最もよい適応は脈が遅い徐脈性不整脈です。心拍数がある値より少なくなると、人工ペースメーカーは電気刺激を発し始めます。

除細動(カウンターショック)による不整脈治療

心臓に電気ショックを与えることによって、頻脈性不整脈を停止させ、正常リズムを回復させることが可能です。いつもできるとは限りませんが回復のチャンスを上げることができます。この電気ショックを除細動といいます。除細動は、心房あるいは心室性の不整脈に対して行われます。現在は街中にも置いてあるAEDによって除細動器を一般市民も使うことができます。平素から講習を受けておかれるといざというときに役立ちます。

埋め込み型除細動器による不整脈治療

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植え込み型除細動器です。これもかなり小さくなりました

埋めこみ型除細動器は、除細動器を体内に埋め込むことで24時間、自動治療が可能になる器械です。手のひらの上に楽々と乗るサイズで、ペースメーカーと同様の手術で埋めこまれます。埋めこみ型除細動器は自動的に頻脈を感知し、電気ショックを起こして、不整脈を正常リズムに戻します。この器械を用いなければ不整脈で死亡するおそれがある人に使われます。ただし、埋めこみ型除細動器では不整脈の発生そのものを防ぐことはできないため、薬を服用する必要があります。

その他の不整脈治療法

手術やその他の強力な方法で制御できる不整脈もあります。たとえば、カテーテル治療PCIや冠動脈バイパス術によって、冠動脈疾患による不整脈を抑制できます。心臓の刺激伝導系の局所的な異常による不整脈は、異常のある部位をこわすことによって抑制できます。そのために心臓まで入れたカテーテルの電極から特殊な高周波エネルギーを発射して異常な部位を破壊するという高周波焼灼術アブレーションが行われます。開心術によって異常のある部位を破壊あるいは除去する方法もあり、これはカテーテルより効果的な方法で弁膜症やバイパス手術などが必要な患者さんに、同時に行われます。心房が巨大になりくすりもカテーテルも効かないような心房細動でも、心房を縮小するメイズ手術によって治せることが多いです。

参考サイト: 心臓血管外科情報WEB 不整脈や原因心臓病の治療を解説
参考資料 不整脈の治療に使われる主なお薬 (メルクマニュアル日本版から引用)

更新日:2011年01月24日

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