株式戦略マル秘レポート/西村剛の「統計で勝つトレード」

出遅れ銘柄を狙った投資法とは?

株式市場には約4,000の銘柄が存在します。そのなかでも株価が先行して動く銘柄と出遅れて動く銘柄があるのをご存知でしょうか? そこで今回は先行して動く日経平均株価指数を使って、出遅れ銘柄に投資する方法についてお話します。

西村 剛

執筆者:西村 剛

株式ガイド

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先行銘柄、出遅れ銘柄とは?

トレードする銘柄を選ぶ際このように感じたことはありませんか?

・この銘柄の株価はニュースにすぐ反応するなぁ……
・ニュースが出たのにこの銘柄の株価はちっとも動かないなぁ……
・株式市場全体が上がっているのに私の銘柄だけ上がらない……

実は銘柄によって、株価の動きが軽い銘柄と動きが鈍い銘柄があるのです。

このように、経済統計や米国株式市場上昇など、日本経済全体にとってプラスのニュースが発表された場合にすぐに反応しやすい銘柄を「先行銘柄」、反応しにくい銘柄を「遅行銘柄」といいます。

先行銘柄として代表的なのが、企業収益が株式市場と直結している「銀行株」や「証券株」、外国人投資家比率が高い「電機株」です。ちなみに日経平均株価指数そのものも経済情勢を先行して表す指標だと捉えられています。

また「遅行銘柄」として代表的なのが、企業規模が大きくない「東証2部銘柄」です。そこで今回は日経平均株価指数に注目して東証2部銘柄でトレードする方法について検証しました。検証条件は以下の通りです。

【検証条件】
バックテスト期間: 1990/03/01~2011/01/14
バックテスト対象の銘柄:(東証二部)
手数料(往復): 1,000円
初期資産: 3,000,000円
1銘柄あたりの投資金額:300,000円

買い条件
日経平均株価数の終値が過去100日間の高値を更新した翌日に……
・東証2部銘柄で株価が1,000円以下の銘柄を買う

売り条件
・含み損益が40%以上になった場合売却

以上のように、「経済動向に先行して動きやすい日経平均株価が高値を更新したら、出遅れやすい東証2部銘柄に投資する」といった戦略の検証を行いました。

果たして結果はどうでしょうか・・・・・?
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