LAN・無線LAN・Wi-Fi/LAN機器を選ぶ前に

どこでもWi-Fi経由でネットができるモバイルルータ

ノートパソコンやスマートフォン、ゲーム機などWi-Fiで接続できる機器が増えてきている昨今、外でもWi-Fiが使えるモバイルルータに注目が集まっている。モバイルルータの概要や便利な点、そして注意点などをまとめた。

岡田 庄司

執筆者:岡田 庄司

LAN・無線LANガイド

モバイルルータって何?

EMOBILE Pocket WiFi GP02

EMOBILE Pocket WiFi GP02

最近、モバイルルータが注目されています。ノートパソコンやゲーム機などWi-Fiに対応したポータブル機器が増えてきたからということもありますが、最大の理由はスマートフォン。

3G通信は高速とは言えず、速くても1Mbps程度の速度しかでません。メールであればそれでも対応できますが、フルブラウザを利用するにはもたつくことも多いですよね。そこで、より高速なWi-Fiを利用してネットに接続できるモバイルルータの人気が高まっているというわけです。

屋外でWi-Fiを使える公衆無線LANサービスもありますが、スポットの数は限られていて、どこでも利用できるというわけではありませんし、使い勝手がいいとはなかなか言いづらい面もあります。


モバイルルータの機種によってネット接続先が違う

モバイルルータの機種によってネットへの接続先(キャリア)が異なります。またひとつのモバイルルータでも複数の接続方式を持つものもあります。たとえば、docomoのBF-01Dであれば、受信時最大75Mbps、送信時最大25Mbpsの高速通信「Xi」(クロッシィ)に接続できます。Xiが利用できないエリアでは人口カバー率100%のFOMAネットワークに自動的に切り替わります。

Pocket WiFi LTE GL01P

イーモバイル 
Pocket Wi-Fi LTE GL01P

イー・モバイル社のPocket Wi-Fi LTE GL01Pであれば、下り最大75Mbps、上り最大25Mbpsのモバイル通信サービス「EMOBILE LTE」に接続できます。「EMOBILE LTE」の対応エリアは、2012年3月末で全国人口カバー率40%で2013年3月末には70%が予定されています。対応エリア外では、全国の人口93%をカバーする「EMOBILE G4」を利用できます。

 

ULTRA WiFi 4G 101SI

ソフトバンク
ULTRA W-iFi 4G 101SI

ソフトバンク社のULTRA Wi-Fi 4G 101SIであれば、下り通信速度最大76Mbpの高速通信が可能な「SoftBank 4G」に接続できます。また、W-CDMA方式の下り最大42Mbpsの「ULTRA SPEED」にも対応していますので、幅広いエリアでWi-Fiを利用することができます。 

 
このほかに、高速モバイル通信のWiMAXに対応しているモバイルルータもあります。たとえば、NECのAtermWM3600R PA-WM3600R(AT)Bを利用すれば、下り最大40MbpsのWiMAX回線に接続することができます。筆者が実際に利用してみたところ、利用可能エリアが広く、実際の速度も高速で、大容量ファイルの送受信や動画のストリーミングがスムーズに行えます。

どの機種も基本的に複数のWi-Fi対応機器を同時に接続できるのも、モバイルルータの利点のひとつです。さらに利用しないときにスタンバイ(省電力)モードになる機種もあります。スタンバイモード対応の機種を使えば、パソコンなど無線LAN対応機器の電源を入れれば、それに合わせ通常のモードに戻り、すぐにネットにつながります。電源を入れっぱなしにして鞄などの中に入れておいても、朝から夜までの使用で電池切れになることはほとんどありません。

次のページでは、モバイルルータを使う上で注意したいことと、おすすめのモバイルルータをご紹介します。

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