食と健康/調味料・ハーブ・スパイス

古来からの健康食! 「ごま」の種類・魅力(3ページ目)

古代エジプトの時代から健康食として知られる「ごま」。ごまに含まれる栄養素や有効成分、皮の色の種類と違い、食べる際の注意点などをご紹介します。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド


消化吸収を促進するコツ

ねりごま

すりごまや練りごまは、炒って殻が破れていることで吸収がよくなります。
画像提供/株式会社山田製油

ごまは硬い殻に覆われているので、そのまま食べては消化が悪いので、炒ることで外皮が破れ、消化吸収が良くなります。

また、ごまを加熱することで、ゴマリグナンの一種であるセサモリンが、より抗酸化作用の強いセサモールに変化するそうで、生のままではなく炒ってから使うというのは、健康のため品質保持のためにも理にかなっていますね。

また酢と組み合わせると、カルシウムや鉄分の吸収がよくなりますから、ごま酢和えにしてみるのもよいでしょう。

ごまを食べる時の注意

こんなに健康や美容によいとされるごまにも、食べる際には注意が必要です。というのは脂質が多いため、案外カロリーが高いので、体によいからといってやたら食べ過ぎては体重増加になることもあります。

あくまで食品ですから、薬のように過大に期待せず、何事もほどほどにいただくことが肝心です。

また近年は、子どもを中心にごまがアレルゲンとなるケースが急増しているようです。「健康食品」の安全性・有効性情報のサイトでは
アトピー性皮膚炎患児126名のゴマアレルギーの頻度を調査したところ、生後6ヶ月~1歳未満児で21%、1歳-1歳6ヶ月未満児で44%、2歳児および3歳以上では約50%であり、ゴマアレルギーの陽性率は食物中で卵に次いで高かったという報告がある
と記載されています。特に、小さな子どもやアレルギー体質の人は注意してください。

関連リンク
健康食のごま製品は、どんなふうに作られる?

参考
ごまのチカラ(農林水産省)
ゴマ(農林水産研究情報総合案内)
・高リグナン含有ごま新品種「ごまぞう」の脂質代謝改善機能(独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構)
「健康食品」の安全性・有効性情報(独立行政法人 健康・栄養研究所)

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