日産

更新日:2010年11月09日

ミニバンの王者、日産セレナの“正統進化”

最近の日本車には珍しくモデル末期まで販売台数を落とさなかったセレナがフルモデルチェンジした。写真を見ていただければ解る通り完全なるキープコンセプト。フロントドアの意匠など先代モデルのモチーフをそのまま引き継いだ。

完全なるキープコンセプト

セレナ

日産のエンジン進化型エコカーシリーズ「PURE DRIVE」の第四弾となる新型セレナ。基本はキープコンセプト。しかし、中身は大幅なアップデートが図られている


最近の日本車には珍しくモデル末期まで販売台数を落とさなかったセレナがフルモデルチェンジした。写真を見ていただければ解る通り完全なるキープコンセプト。フロントドアの意匠など先代モデルのモチーフをそのまま引き継いだ。

ボディサイズやホイールベースまで同じ。しかし内容を見ると驚くほど進化している。例えば日産が積極的に採用を始めているアイドルストップ。好評のマーチに続き、新型セレナにも設定された(このクラスではマツダ・ビアンテに続く2番手)。

驚くのはエンジンの始動方法。冷えている状態でエンジン始動する場合、通常のセルモーターを使う。けれど暖機終了後、アイドルストップモードになると、セルモーターじゃなくオルタネーター(発電機)をモーターとして使用してエンジンを掛ける。この方式だとセルモーター特有の「ギャリン!」というギアの飛び込み音がしない。ホンダ式ハイブリッドに匹敵する騒音の少なさであります。

セレナ

「20S」を除く全車にアイドリングストップ機能を搭載。ECOモーター式を採用しており、エンジンの静かな再始動が可能となった


エンジンを直噴化したことと合わせ、何と10・15モード燃費で従来型より2.2km/Lも向上。15.4km/Lはダントツのクラストップ(燃費を追求したバルブマチックエンジン搭載のトヨタ・ノアで14.4km/L)。実用燃費も15%以上改善されたそうな。

日産のアイドルストップはマーチでも高く評価されているため、新型セレナの大きなセールスポイントになると思う。この新エンジン、燃費が良いだけでなく、最高出力も10馬力アップの147馬力に。トルクまで1kg-m増えた。走りの余裕度は従来型よりワンランク上がっていると考えていいだろう。
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国沢 光宏

各種自動車専門誌で、新車記事とインプレッションを広く深く掘り下げ多数執筆。

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