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いかの調理法と下ごしらえ

いかに含まれるたんぱく質は調理によってすると30~40%重量が減少し、身がしまって硬くなります。調理する際に加熱のしすぎは禁物。短時間調理でも中まで味が染み柔らかく仕上げる下ごしらえのコツをお教えします。

小沼 明美

執筆者:小沼 明美

バランス献立レシピガイド

調理のポイントは加熱しすぎないこと

いかに含まれるたんぱく質は、調理によって加熱すると30~40%重量が減少します。熱凝固によって体外に出ていった液汁には、たんぱく質やうま味成分であるアミノ酸類などが含まれているので加熱調理は短時間がベスト。液汁の分離は高温になるほど、また長時間になるほど著しくなるので加熱のしすぎは禁物です。

煮る

身を切り落とさないように力を加減しましょう

身を切り落とさないように力を加減して、格子状の切り込みを入れる

いかは表皮にある筋繊維・結合組織が強靭です。身の丸まりを防ぎ、また短時間加熱でもきちんと味をつけ煮汁がからむように、いかの体軸に対して斜めに格子状の切り込みを入れましょう。

また、たんぱく質をなるべく短時間で凝固させ、うま味成分の溶出を防ぐために、煮汁を沸騰させてから入れて煮ましょう。煮汁に加える醤油、みりん、酒、生姜は魚臭を抑えます。軽くいかに火が通ったらいったん取り出し、煮汁だけを煮詰めてから、再びいかをもどすのも一つの手です。

焼く・炒める

ワタや墨にはうまみが凝縮されています

ワタや墨にはうまみが凝縮されており、身と一緒に炒めても美味

いかは焼いたり炒めたりすると丸まるので、必ず調理する前に表皮に格子状の切り込みを入れておきましょう。

直火焼きは高温で加熱するので、いかのうま味成分と調味料が焦げて香りを放ち、魚の生臭みを消してくれます。表面は乾燥してうま味成分が濃縮され、味も濃くなります。

新鮮なワタや墨は身と一緒に炒めても美味。味にコクが出ていかのうま味を存分に味わうことができます。

揚げる

お酒のおつまみにぴったりのいかの唐揚げ

お酒のおつまみにぴったりのいかの唐揚げ

衣をつけた揚げ物は表面の衣のみが高温になり、衣に包まれたいかの温度は70~80℃。いかの水分が保たれて蒸し煮の状態となっているので比較的柔らかく食べることができます。

スムーズに噛み切れるように衣をつける前に表皮に切り込みを入れておきましょう。

 

刺身

刺身は鮮度が命です

刺身は鮮度が命。食べる直前に切るのがポイント

皮をむくところまで下ごしらえし、食べる直前に食べやすい大きさに細長く切るのがポイント。風味も歯ごたえもよくなります。
ほたるいかの場合は生のまま、あるいは釜揚げにして、生姜醤油やわさび醤油で食べるとよいでしょう。



※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

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