「七五三問題」ってどんな問題?
3年以内に仕事を辞める割合(厚生労働省「職業安定局集計」より作成)
厚生労働省は毎年、子どもが学校を卒業してから3年以内に仕事を辞める割合について調査しています。その結果を見てみると、ある傾向が見てとれます。
3学校を卒業してから3年以内に仕事を辞める割合は、年齢が低いほど高くなっています。中学校を卒業してすぐに就職をした子の場合、なんと約7割が3年以内にその仕事を辞めています。同様に、高校を卒業して就職をした子は約5割が、大学を卒業して就職をした子は約3割が、3年以内に仕事を辞めていることがわかりました。
このように、中学、高校、大学を卒業してから、それぞれ7割、5割、3割の割合で3年以内に仕事を辞めていることから「七五三問題」といわれています。
すぐに次の転職先を見つけて、正社員として働き続けられるならそれほど問題はないのですが、長引く不況の影響もあって近ごろはいい条件での転職が望める状況ではありません。その結果、若者の失業期間が長期化したり、フリーターとなったりしていることが問題になっています。
自分の子どもがやっと着いた仕事を辞めて「とりあえずアルバイトでもしながら次を探す」「とりあえず実家に戻ってのんびりする」といったらと思うと、親として気が気ではありませんね。やっと悠々自適と思っていた親自身の老後のライフプランも変わってきてしまうでしょう。
子どもたちが勤め先を辞める理由としては、「仕事があわない」「つまらない」「職場の人間関係がよくない」などが上位にあがっています。企業の人事や大学のキャリアセンターで働く現場の人に聞くと、近ごろは「心が折れた」という理由もよく聞くとか。
親子の幸せのためには、簡単なことでは心が折れないたくましい人に育てること、すぐに実家にも戻ってこない自立した人に育てることが重要なようですね。それから、教育にお金をかけすぎることなく、親自身の老後資金を早めに準備しておいた方が、将来は安心かもしれません。