理系的発想の椅子
座面が編み目状になっている椅子はよく見かけるが、これはその中でもとびぬけてユニーク。
この椅子を見た瞬間思わず立ちどまって見入ってしまい、そして手がその座面の部分に自然に伸びていた。
多くの来場者の目を釘付けにしていた椅子「ReLine」 Yuki Yamamoto
この座面に使われているものは、シリコンチューブというもの。このシリコンチューブは医療分野で使われているものだという。触ってみると、シリコンならではのグニュグニュとした感触がある。しかも、これは伸び縮みして、見た目以上に頑丈な作りだそうだ。
メタルフレームの内側は、このシリコンチューブだけで構成されている
このチューブが椅子のフレームの内側のいたるところに張り巡らされている。この椅子は「ReLine」という作品名で、直線を少しずつずらして書き続けることで生まれる曲線をモチーフに作られている。その元になったのは、「 y = x の二乗」、「 y =10分の1×3」。「x の二乗+ Y の二乗=rの二乗」という数式。
今回の椅子は、こうした数式とグラフが元になってデザインされている
つまり、理系的発想の椅子と言える。
ラウンジチェア 「 y =10分の1×3」
一つの椅子に使われているシリコンチューブは、ほどくと1本のものが使われている。その長さは、なんと約60メートル。座り心地は程よいクッション性でなかなかのもの。何本もの折り重なった線が体圧を分散し、それが面のようになって全体で心地良く体を支えてくれる。
体圧を分散してくれるので、これはいろいろな分野で使うことができそうだ。
チェア 「 y = x の二乗」。ボディもさることながら、影のシルエットも美しい
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