ステーショナリーの魅力のひとつに“デザイン性”というものがある。ステーショナリーは、日頃机の上に置き、そして手に持って使うことが多いので、デザイン性はとっても重要な要素。私自身は、良いデザインのものを使っていると、気分までよくなってしまう。
そんな楽しい気分にさせてくれるデザイン ステーショナリーを今回はご紹介してみたい。
昨年末、開催された「デザインタイド」。この展示会では、様々な分野で活躍しているデザイナーがみずからデザインしたプロダクトを展示しているトレードショー。インテリアや家具を中心に食器や照明、そしてステーショナリーなども展示されている。ここが楽しいのは、作りたてホヤホヤというデザインプロダクトが並べられているところ。毎回たくさんの発見がある。
サイズを計るのを思わず忘れてしまいそうな定規。
ちょっとした図面を引くときや、サイズを計るときに使う定規。誰しも机の引き出しやペン立てに入れていることと思う。定規というのは、すでに完成されていて、もはやこれ以上の改良などはないと思いこんでいた。そう思っていたところで、なるほどこういう形があったかと感心してしまったのがこちら。
その名も「
レインボー ルーラー」というもの。デザインしたのは、501DESIGNSTUDIO。
定規全体が美しい虹色をしている
これは、まだ正式に発売されているものではなく、言わば、コンセプトモデル。これがユニークなのは、サイズを計るための目盛りが表面に全くないこと。その代わりにボディ全面には、美しい虹模様が敷き詰められている。
長さは21cmと、定規としてはやや中途半端な気もする。しかし、考えてみれば虹は7色なので、どうしても、その倍数ということになる
実は、この虹模様自体が目盛りになっている。レインボーというように、七つの色で構成されていて、その一つ一つの幅が1cm となっているのだ。
各色の幅がちょうど1cm
素材はアクリル製。横から見てみると、1cm近い厚みがあるが、透明度がとても高い。光にかざしてみてみると、それぞれの色に深みがあって、内側までしっかりと色が付いている。
これは厚いアクリル素材の表面に色を塗ったものではない。あらかじめ色のついたアクリル素材を重ね合わせて作られ、その接合部にも気を配っていて、あえて透明のアクリル接着剤で貼りあわせているのだ。
確かに、各色の境目を見てみると、いきなり色がガラッと変わっているのではなく、グラデーションで徐々に次の色に変わっている。まさに虹のようだ。
この様に重ね合わせたものから、くり抜いて作られている
これを、重合(じゅうごう)接着という。レインボーのメモリには、1cm 、2cm という表記はないので、長いものを測るのはちょっと大変かもしれない。しかし、机の上にひとつ置いて、その美しい虹色を眺めているだけで楽しくなってしまう。
次のページでは、文字通りの葉書を紹介します。