スパイスチャンバー(京都・四条烏丸)

京都にカレーの新星店が誕生

スパイスチャンバーの外観。	こちらは内装。カウンターのみです。

四条烏丸といえば、近くの六角堂に京のど真ん中の目印「へそ石」があるように、まさに京都の中心地。京都の繁華街といえば、四条河原町周辺を思い浮かべる方も多いと思うのですが、交通の便（阪急と地下鉄・バス）、ビジネス、そして祇園祭の中心も、実はひと駅手前の四条烏丸なんですよね。

そんな四条烏丸交差点から南西に歩いてたったの2～3分という至近距離に、この春、一軒のこだわりあるカレー屋さんが開店されました。その名は「スパイスチャンバー(SPICE CHAMBER)」。手をかければ美味しくなるというカレーの性質とスパイスの奥深さに魅了されて、脱サラされた阿蘇　慎太郎さんが、丁寧に手をかけて、というよりまさに渾身の「腕力」をかけて玉ねぎを炒めに炒め、その甘みを極限まで引き出したカレー（現在はチキンカレーとキーマカレーの2種類）だけで勝負する、「ザ・男のカレー」屋さんなのです。

店内には多種多様なスパイスが鎮座しています。スパイス好きには堪りませんね。

今年の夏は例年以上に猛暑日が続き、身体が心身ともヘタっておられる方が多いと思いますが、そんな時こそカレーを食べたくなる！　という方も多いのではないでしょうか。また、カレーに使われるスパイスは、漢方効果があるとも言われており、私は胃腸の調子が悪いときなどには特にカレー(スパイス)を求めますね。

さて、そんなスパイスたっぷりな「スパイスチャンバー」のカレーですが、メニューは現在「チキンカレー」と「キーノマカレー」の2種類のみ、という潔さ。

どちらも一般的なカレー店のカレーよりも辛口に設定されていますので、辛いのが苦手な方は、チーズをトッピングされることを推奨ですが、初訪問の方こそ、まずはトッピングなしで、出来る限りはカレーそのもののスパイス感を堪能していただきたいところです。逆に、辛いのがイイ！　と希望される方は、「チキンカレー」よりも辛口に設定されている「キーマカレー」をお試しあれ。

野菜の旨味、スパイスの薫香

これは「チキンカレー」。スパイスの清涼感とボリュームが傑作の仕上がりです。

今回御紹介するのは、定番の「チキンカレー」。このカレーに使われているスパイスは全部で10種類で、調和のとれた芳醇な香ばしさが凄い！　強烈に放たれる清涼感溢れるスパイシーアタックは、イイ汗かきたい方には堪らない刺激でしょう。

でも、単に舌に残るような辛いスパイス使いではなく、爽やかな余韻の辛さなので、どんどん食べ進んでいきたくなるクセになるスパイシーさなんです。

しかも特筆したいのが、「野菜の旨味」。シェフ曰く「一皿に玉葱を一個分使う」というチキンカレーは、玉葱の甘味(旨味)がとにかく濃厚で印象に残るほどの味わいなのです。この野菜による深い「甘味(旨味)」と、繊細なスパイスの織り成す饗宴が「スパイスチャンバー」の個性的なテイストを生み出しているのでしょうね。

オトコのカレー！

この逞しい腕から飴色玉葱が生み出されるのです。

野菜の甘味(旨味)と強烈なスパイス使いが繰り出す、まさに「ザ・男のカレー」！　こんなカレーを待っていました。日本の昔からある昭和カレーでもなく、濃厚なインドカレーでもない、その中間ぐらいの位置なのが嬉しい魅力！　スパイスに飢えている人、辛い刺激を求めている人、京都の洛中で、夏に相応しい清涼感のあるアツさ(辛さ)を是非どうぞ。

また、今後はさらに新メニューを開発中だとか。辛さの度合いがどれくらいのレベルになるのかはまだ未定とのことですが、スパイス・ジャンキーな私達の期待に、きっと応えてくださることでしょう！　今から新メニューの登場が楽しみですね。


＜DATA＞
・店名： スパイスチャンバー
・所在地：京都市下京区室町通綾小路下る　白楽天町502番地　福井ビル1F
・アクセス：京都市営地下鉄「四条駅」徒歩約2分
・地図：Yahoo!地図
・TEL：075-342-3813
・営業時間：
月～金）11:30～15:00、17:00～20:30
土）11：30～15:00
売り切れ次第終了
・定休日：日曜・祝日