性感染症・STD/ケジラミ・淋菌感染症(淋病)・梅毒・HIV

最近増えている性感染症 -淋病-(2ページ目)

性感染症シリーズ第2弾として淋病をご紹介します。淋病もクラミジアと同様増えている性感染症です。ただ、症状が出ることが多く発見につながりやすいのが特徴です。

三上 彰貴子

執筆者:三上 彰貴子

薬剤師 / 薬ガイド

淋病の検査について

まず、男性は泌尿器科(性病科)、女性は産婦人科にかかってください。また、のどがおかしい場合は、耳鼻咽喉科です(※泌尿器科や婦人科で淋病と判断されて薬で治療をしているならば並行して耳鼻咽喉科にかからなくても大丈夫です)。

男性の場合は、尿や尿道から排出される膿を採取し、淋菌の有無を調べます。女性の場合は、膣内分泌液(おりもの)を採取して調べます。しかし、おりものの場合は、菌が発見できないこともあるようで、パートナーの状況や、排尿時の状況や腹痛、発熱などの有無を問診で確認することもあります。

また、淋病に感染していると高い確率でクラミジアにもかかっていることがありますので、同時に検査することをお勧めします。

淋病の治療について

以前はペニシリンという抗生物質の投与が主流でしたが、ペニシリンの耐性がある淋菌(ペニシリンが効かなくなった淋菌)が出てきているので、現在はあまり使われていません。また、クラミジアで紹介したニューキノロン系(製品名:クラビッド 他)も、ペニシリンに対する耐性が報告されており、淋病の治療に使われなくなっています。

淋病の治療にあたり保険が使える薬は、現在、セフトリアキソン(製品名:ロセフィン(注射))、セフォジジム(製品名:ケニセフ ノイセフ)、スペクチノマイシン(商品名:トロビシン注)の3つです。その他、ピヘラシリン(製品名:ペントシリン)やメロペネム(製品名:メロペン)なども使われることがあります(保険適用ではありません)。

治療期間は、1週間から2週間程度のことが多いようですが、薬の種類、量、期間については医師の指示に従ってください。

また、症状がなくなっても処方された薬は全て飲みきるようにしてください(副作用が出た場合は、すぐに中止し医師または薬剤師に相談してください)。

服用後は、必ず病院で検査をして、菌が完全に消えたか確かめてくださいね。

抗生物質服用の注意!

抗生物質を服用する際には、飲み忘れず“必ず飲んで”ください。

薬の袋に「毎食後」と記載されているからといって、食事を食べていないから飲まない、ということだけはしないでください。この抗生物質を服用する際の「毎食後」という記載は、あくまでも定期的に飲む目安です。
食事をしなくても、必ず食事を取る決まった時間に飲むようにしてください(薬や疾患によっては、一日4回飲むものもあります。)

一定の間隔で飲むことで、菌を殺しますので、飲み忘れると血液の中の薬の濃度が低くなり、殺菌できずにまた増えてしまうこともあります。きちんと一定期間に治療しないといつまでも治らなかったり、耐性菌が出現してしまうこともありますので、気をつけてくださいね。

淋病も、クラミジアと同様、パートナーと一緒に治してください。性感染症を避けるためには、性行為の「初めから」コンドームを正しく付けるようにしてくださいね。

*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の薬局での会話をもとに構成したものです。相談が必要な方は、医師や薬剤師に実際にお聞きください。

【参考リンク先】
性感染症(3)淋菌感染症(淋病)>東府中病院 
淋病[りんびよう]>ここからだ
最近増えている性感染症?クラミジア?>All About記事
最近増えている性感染症?性器ヘルペス?>All About記事
お薬の基本的な飲み方>All About記事
ピルのメリットデメリット>All About記事
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