食と健康/女性のための健康食・レシピ

生理痛をうまく乗り切るための食生活(2ページ目)

生理痛は、その原因となるホルモンバランスの乱れや冷えなど、食生活によって改善できるケースがあります。生理期間を乗り切るための食生活のポイントをご紹介しましょう。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

では、生理痛をできるだけ緩和するために役立つ栄養素や成分にはどんなものがあるか見ていきましょう。

青魚
青魚には。DHAやEPAが多く含まれています。
DHA・EPA
日経ヘルス2006.1号によると、血液サラサラ作用やウツに効果があるとされるDHA・EPAは、女性の月経痛にも効果があると紹介されています。私は、この血液サラサラ作用で血行がよくなるので月経痛が緩和されるのかなと思ったのですが、DHA・EPAにはプロスタグランジンの合成に必要な酵素の働きを抑える働きがあるそうです。

米国の研究では、EPA1080mg、DHA720mgとビタミンEを2ヶ月間とっていますが、日本でも同様の報告はあり、「毎日900mg程度摂取すれば2カ月ほどで効果が実感できる」という医師のコメントが紹介されています。もちろん効き目は個人差があると思いますが、900mg程度でしたら、
例えば青魚100g中に含まれ入るEPA・DHAの含有量は…
種類 EPA DHA
アジ(開き) 400mg 950mg
サバ 500mg 700mg
イワシ 1200mg 1300mg
*『五訂増補 日本食品標準成分表』より

高いサプリメントを買わなくても、お昼のランチを魚定食にするだけでも実行できそうです。月経痛でお悩みの方は、魚料理をお献立に取り入れてみてはいかがでしょうか。

・ビタミンB6
ホルモンのバランスが崩れて起こる腰痛や、頭痛などの不快な症状を緩和します。レバー、マグロ、サンマ、カツオ、サバなど魚類に多く含まれますが、普通の食事を摂っていれば不足することはありません。

・ビタミンE
ビタミンEには、末血管を拡張させて血行を良くします。ナッツ類やごま、アボカド、カボチャ、ウナギなどに豊富に含まれています。

ゴマ
ゴマには、カルシウムややマグネシウム、鉄分等のミネラルや、ビタミンB6、ビタミンEが豊富に含まれています。
その他、生理中は貧血気味になりがちですから鉄分を多く含む食品、また「造血のビタミン」と言われるビタミンB12、ビタミンEの働きや鉄分吸収を促すビタミンC、また血液やホルモン、酵素の生成にかかわるカルシウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラルもバランスよくとっておかなければ、うまくカラダが機能できません。

・血液循環を促す成分
タマネギやニンニクに含まれるアリシン、ショウガの辛み成分であるジンゲロールなども、血液循環を促し、カラダを温める働きがあります。お料理の中にうまく使ってみましょう。

次のページでは、生理痛緩和のために気をつけたいポイントをご紹介しましす。>>
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